2013年12月30日月曜日

Tuck生の嫁達(TP’14)の日常

ハノーバーには何もすることがないのではと心配されている奥様も多いのではないでしょうか?実は意外にアクティビティが多く、嫁達も充実した毎日を送っています。買い物の心配などもあるかと思いますが、それは第二弾で!笑

それでは、嫁達が毎日どんな生活を送っているか幾つかご紹介します。

英語の勉強
全く英語がしゃべれない状態で引っ越してくるパートナーも多く、地域の人も親切なので、生活上の不安はあまりありません。しかしせっかくの機会に英会話や文法をしっかり学びたいという方にはいろいろと勉強の機会があります。ダートマス生涯学習センター主催の英会話教室(有料)を始め、地元の公立高校主催の無料教室や、セイチャムのコミュニティセンターで開催される教室もあるので、通っている嫁は多いです。日本人の奥さん達も代々こういったクラスを利用していたようです。
私もダートマスの英語教室に通いましたが、周りの皆も英語は母国語でないにも関わらずRLの発音が上手に出来ないのは私だけで、RLの単語の時は毎回私が当てられるという辛い過去があります。。。

キルト教室
地元の婦人にキルト(パッチワークのような縫い物)を習ったりしています。ミシンに触ったのは中学の家庭科以来でしたが、先生が丁寧に一から指導してくれて、最終的には皆一枚の大きなキルト作品に挑戦します。日本ではなかなか習う機会がありませんが、大作が完成した時の感動はひとしおです。

先生の大きな家でキルト習い中
発表会にて


クリスマスバザー
同じく地元の婦人会で、12月にクリスマスバザーが開催されます。売り物になるミニチュアのクリスマスツリーを婦人達と一緒に作り、当日販売の手伝いをしました。ツリー作りはフラワーアレンジメントのような感じで、作ったツリーをもらって帰って家に飾っています。婦人会唯一の若手メンバーだった我々は力仕事を中心にこき使われ、しんしんと雪の降る中で近所の老人ホームまでツリーを配達するなど、大変な一日でした。笑
しかし、当日は想像以上に大盛況で、多くの人が喜んでツリーを買ってくれたので、頑張った甲斐がありました。また、作業が終わった後で婦人達からサプライズプレゼントを頂き、心温まりました。

自分達で作ったミニツリー


ジム
大学の設備が家族料金で使えます。大学の体育の単位にもなるクラスを有料で受講でき、嫁の間で人気です。主にスピンやズンバなどのクラスに、週2−3回、何人かで通っています。筋肉痛になりますが、日頃は車での生活となり運動不足になりがちなので、楽しく汗を流すいい機会です。
他にも、民間経営のジムが周辺にいくつかあり、ジム設備・プール・ジャグジー・クラスが全て込みのジムや、プール中心でキッズルーム併設のジムなどが人気で、比べてみるのもよいと思います。ちなみに私は自宅の浴槽がアメリカ式で浅いため、ゆっくり浸かれるジャグジーのあるジムにそのためだけに通っていると言っても過言ではありません。

歴代の日本人から神と言われているズンバの先生と


クラブ
Tuckのパートナー(Tuck Partner、略してTP)のクラブ活動も充実しています。グルメクラブでは各国からのパートナーが得意料理を持ち寄って食べ比べのパーティ(ポットラック)を開いたり、クラフトクラブでは隔週で集まって手芸や工作を作っています。他のパートナーと知り合う格好の機会です。
以前行われたグルメクラブのポットラックパーティーでは、さすがアメリカ人と言わんばかりの色々な種類のラザニアが持ち寄られ、あんなにラザニアを見て食べたのは初めての経験でした。笑

各国の料理が並ぶポットラック



スポーツ
パートナーはTuckの学生主体のクラブにも参加できます。主にスポーツ系のクラブが人気で、テニス部やスキー部、アイスホッケー部、ダンス部などに所属するパートナーが多いです。テニス部では年に2回トーナメントがあり、T’14の岩上夫妻などは夫婦でダブル王者に輝いております。アイスホッケーをしない人でも、近所のスケートリンクの開放日にアイススケートをしにいくだけでも十分楽しめます。昨年はTP’14の嫁4人でこの開放日に参加して、楽しかったです。
私はテニストーナメントに出場し見事優勝しましたが、何故優勝できたかと言うと、この大会はたまたま怪我による棄権者が多く、一度勝利しただけで優勝を手にしました。自信がなくても出場してみるものですね。

久しぶりのアイススケート


パーティ
ほぼ毎週末、Tuck主催のパーティが学校であり、パートナーも参加できます。中でも嫁の参加度が高いものとしては、インターナショナルパーティ(各国がブースを出し、郷土料理やお酒を披露するもの)、ハロウィンパーティ、Japan-China-Korea Night(日韓中の学生共同開催のパーティ、料理や出し物で文化を紹介する目的のもの)などが挙げられます。私はダンス部にも所属しているため、パーティ前の一週間は家事もそこそこにダンスの練習に勤しんだりしていました。

日本人メンバーで

旦那のクラスメートと


地元の日本人コミュニティ
意外な事に、この辺りだけでも20−30人の日本人の奥様がいます。ダートマス関係者以外にも、地元の方と結婚されて長く住んでいる方も多く、地域の事をいろいろと教えて頂けます。年に数回、集まって持ち寄りパーティをするなど交流も盛んです。小さい子供がいる家庭同士で、セイチャムのコミュニティセンターに週一回集まって遊んでいます。子供がいない私も時々暇なときは日本人の奥様とお喋りしに遊びに行っています。

地元のご家族達とのクリスマスパーティ


私達もハノーバーに来る前はこんなに色々することがあるとは思っていませんでした。しかし、実際は忙しい時は朝からキルトに行き、スピンに通い、ランゲージパートナーと会い、英語の授業に行く、と分刻みの生活を送っています。
正直毎日がリア充です!!笑
それでは次回は予告しました通り、買い物編をアップ予定です。お楽しみに!


A.Y & Y.I (TP '14)

2013年12月28日土曜日

Tuck 2年間で必要な費用

1月初旬の出願締め切りに向けて努力されている方が多くいらっしゃると思います。私も、昨年末はNHKの「ゆく年くる年」を見る以外は、ほとんどの時間を使って没頭していました。最後の追い込み、頑張って下さいね。
さて、その出願の際、私が気になっていたことの一つが、入学後に必要な費用についてでした。今回は、その費用についてご紹介します。金額については、年度により異なると思いますが、2013年秋入学の私の場合を、一例として記します。

(1)   いつまでに必要か、またその様式について

まず最初に、「最低限の費用を、いつまでに準備する必要があるか」について述べます。大学から合格通知が届いた後、『I-20』という書類(Visaを入手する際などに必要な書類)を大学に準備してもらう段階で、留学費用の財源を証明する必要があります。時期としては、45月頃の場合が多いです。
具体的には、”International Student Visa Budget Form”という書類に、在学2年間での学費・生活費の財源を記載する必要があり、銀行残高の証明書や奨学金受給の証明書なども添付することになります。

(2)   どのくらいの費用が必要か

”International Student Visa Budget Form”には、2年間で必要な最低費用について、「単身」、「夫婦」、「夫婦と子供1人」の3つの場合について記載があります。
      a)      単身                      $186,200
      b)      夫婦                      $196,200
      c)      夫婦と子供1人 :$206,200
なお、子供2人目以降については、2年間で1人あたり$10,000を追加する必要があります。

(3)   貸与を希望する場合の上限

TuckEducational Loan を申請する場合、その上限はQUORUM Federal Credit Union  という組織によって決められています。2013年秋入学者の上限は、$128,000 (annual interest rate: 7.25%) でした。自己資金や生活状態の程度に関わらず、この上限を超えることは出来ません。

(4)   私の一例

私の場合、夫婦二人での渡米のため、上記の”International Student Visa Budget Form”を提出する際に、$196,200の財源を証明する必要がありました。内訳としては、以下のとおりです。

       ・日本国内の銀行からの貸与(教育ローン)    400万円
       Rotary InternationalGlobal Grant(奨学金) :$30,000
       ・QUORUMからの貸与                                                $128,000

銀行から貸与を受ける前に、日本国内でその他の教育ローンをいくつか検討したのですが、日本学生支援機構 や日本政策金融公庫(別名:国の教育ローン)は、残念ながら私の希望する条件と合わず、貸与の申請を断念しました。特に、日本政策金融公庫には日本各地に支店があり、また真摯に対応して頂けますので、一度、相談に伺ってみられることをお勧め致します。


最後に、昨年、私は出願校を決める際に、QUORUMなどの融資を受けられるかどうかを各大学毎に調べました。その結果、一部の大学では、大学の用意するEducational LoanのみではTuition feeの全てを賄えない場合があることが分かりました。Tuckでは、上記の$128,000で、Tuition feeの全て (1年目:$58,9352年目:$61,880) を賄うことが出来ます。入学後、Educational Loanなどを担当しているオフィスにお礼を伝えに行ったところ、「勉強したいと思って受験に合格した学生が、経済的理由により勉学の機会を失うことを、Tuckでは許さない」と頼もしい言葉がありました。

協調的な精神で有名なTuck は、Educational Loan等を担当するオフィスの受付対応も、大変親切です。気軽に相談されることをお勧め致します。

                    外は一面雪景色ですが、中はとても暖かいです。
Kazu (T'15)

2013年12月23日月曜日

How classes intersect with career interests - 期待以上に役立っている授業経験 -

授業とキャリア

あっという間に2年目のFall Termも終わり、MBA生活も残すことあと半年になってしまいました。既に業務経験が7年あったのと、元々勉強嫌いな私はMBAの授業に対してあまり高い期待を持っていなかったのですが、これまでを振り返ってみると、想像していた以上に授業が自分の卒業後の志望キャリアへのステップとして役立っていることを実感する場面が多かったので、その点に関して焦点を当てて書きたいと思います。時期としては、Spring Term (1st Yr)Summer InternFall Term (2nd Yr)Winter Term (2nd Yr)に絞ります。

私のキャリア目標

まず、私の卒業後のキャリアとして希望している領域ですが、時期によって優先順位が入れ替わっていますが主に下記の3つです。

・アメリカ/日本のテック系企業(一部の大手、スタートアップ)
・起業
・ベンチャー・キャピタル(以降VC

TuckGeneral Managementで知られている学校なので、決してこの分野に興味がある人に対してTuckがベストな学校だと主張する気はありませんが、Tuckではやや少数派のキャリア志望(とはいえ2013年卒業生の13%がテック業界に進んでいます)の人にとっても、きちんと有用な授業を提供しているという事を伝えたいと思います。(参考までに最終的にTuckを選んだプロセスについてはこちら

Spring Term (1st Year)

今年から少し変更がありましたが、私の1年目のSpring Termの授業構成は下記の通りです。Electiveに関しては卒業後のキャリアとしてプライベート・エクイティ(以降PE)、VC、スタートアップのいずれも検討していたので、それぞれに関わる授業を履修しました。

Core(必修)授業
Operation Management
  •  オペレーションの重要なコンセプトと分析方法に関する授業でした。生産工程におけるボトルネックの特定や効率化の手段などを、チームを組んでのシミュレーションゲーム等を通じて定量的に分析して意思決定することを学びました。
Management Communications
  • 分かりやすいパワーポイント資料の作成とそのプレゼンテーションを鍛える実践的授業です。毎週課題が課され、少人数のグループの前でプレゼンテーションを行い、お互いにフィードバックをしてプレゼンスキルを磨きました。自分のプレゼンは毎回録画され、後で見てはがっかりするという感じでした・・・。
First Year Project
  • 5,6人のグループである企業に対するコンサルティングプロジェクトを行うか、起業を目指して自分達のビジネスプランを磨きます。FYPに関する概要はこちら。私は前の投稿で触れたプロジェクトをやることにしました。コモディティに近いナッツという商品のマーケティングを通じて、自分が殆ど馴染みのない業界で、馴染みのないスキルを身につけたいという考えで選びました。また、クライアントは農家ではなくナッツ農場を買収した投資家で、新しくビジネスを立ち上げるかのようにゼロベースで戦略を考えてほしいとのことだったので、面白い経験でした。

Elective(選択)授業
Entrepreneurial Finance
  • スタートアップの資金調達に関するファイナンス系の授業です。投資家側、起業家側、双方にとって役立つように設計されています。講義、ケース、ゲストスピーカーがほぼ均等に行われ、講義ではタームシートと呼ばれる一般的な資金調達の契約書に含まれる条項の内容や、その数字面でのインパクトの分析手法を学びました。ケースでは比較的直近のスタートアップを題材にしたものが選ばれ、投資家側と起業家側双方の思惑、創業者同士の最初の株式の分配、スタートアップのビジネスの評価などについて議論を交わしました。ゲストスピーカーはTuckの卒業生でシリコンバレーで活躍するテック系の起業家、大手ベンチャー・キャピタルの投資家などが呼ばれ、特定のテーマに沿って講義をする場合もあれば、自分達の実際の投資案件や経営中の企業を題材にディスカッションをする事もあり、授業後には個別に話してネットワーキングする機会にも恵まれました。
Leading Entrepreneurial Organizations
  • 3部構成になっており、1部ではスタートアップの起業時の分析、2部では創業する場所が企業の発展にどういう影響を及ぼすかを分析、そして3部ではいくつかのグループに別れて特定の領域におけるスタートアップの動向について、これまで学んだ組織に関連したフレームワークを用いて分析を行いました。授業の名の通りビジネス面よりも、組織面に重点を置いた内容でした。例えばテック系スタートアップ等のビジネスケースを通じ実際に起業に踏み切る局面でどのように共同創業者や初期従業員を募集し、どういう事を考えて採用するかについての分析や、有望なスタートアップが失敗した原因を創業者の内面から分析しました。また、5人の連続起業家やスタートアップでの勤務経験者などを呼んで、それぞれの人がどういう事を考えて起業至ったか、またどういう風にしてリスクを軽減したかなどについて話してくれるセッションもありました。まさに私は起業するかどうか、するとしてもどのタイミングでするかなどについて悩んでいた事もあり、非常にタイムリーな授業でした。
Structuring Merger & Acquisitions
  • 様々な方法(株式交換、現金による買収、条件付買収など)で発表あるいは執行されたM&Aのケースをもとに、限られた情報で適正なバリュエーションは何かについて議論する授業です。それを通じて、どのようなケースにおいてどういう仕組みのM&Aが望ましいのかということを、経営者として判断できるようにする事が目的です。既にCorporate Financeについてある程度の知識がある事が前提となっており、毎回自分で簡単なモデルを作成して分析をしてから授業に出ることが求められましたが、細かい数字分析よりも、そのM&Aがどういう意味を持ち、企業や投資家に対してどのようなインパクトがあるのかを理解する事により重点が置かれていました。

     
FYPで訪れたAustinにある広大な農場。夕飯のBBQの前にチームメートとクライアントとサッカー。


Summer Intern

夏にはサンフランシスコにあるVC3ヶ月インターンをさせて頂きました。主にサンフランシスコ/シリコンバレーのスタートアップに対して、初期段階(業界ではアーリーステージ企業と呼ばれ、資金調達のラウンドとしてはシード、シリーズAと呼ばれている段階)での投資をしている会社でした。私はテック業界での業務経験は渡米前に日本でやらせて頂いた1ヶ月のインターンしかなく、知識・経験が浅いので、事前に業界関連の本やニュース、ブログを読み漁りましたが、それ以外にもTuckで学んだ事も役に立ちました。私が任せて頂いた業務の中で、新規投資先候補企業の分析があったのですが、Entrepreneurial Financeで学んだいくつかのフレームワークや、授業で扱ったケースを自分で分析した時に見落としていたコンセプトが頭に残っていたので、社内の他のメンバーに対して自分の見解を述べる際に有用でした。また、インターン中に自分が担当した1社に対して実際に投資を実行することが決まり、同授業で学んだタームシート(投資契約書)を実際に精査する機会に恵まれました。一方で、やはりどんどん出てくる画期的なアイデアを持ったスタートアップのビジネスを評価するにあたって苦労する事も多く、その経験が次のFall Termでの授業の学びを濃くしてくれました。

サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ

Fall Term (2nd Year)

Spring TermElectiveを選んだ時はまだバイアウト系のPEも卒業後のキャリアとして考えていたのですが、夏のインターンを通じてVCを含めた広義のテック業界で働き、いずれ起業したいという気持ちが強まったため、それに基づいた授業選択をしました。

Entrepreneurship and Innovation Strategy
  • これはこれまでで自分の人生で一番面白く、Eye-openingな授業でした。教授のRon AdnerThinkers50という世界のManagement ThinkersのランキングでOn the RadarというTop 50の次点的な表彰を得ており、注目され始めています。授業の内容は、イノベーションによって新しいビジネス機会が創出された場合に、仮に経営者が合理的、セオリー的に正しい意思決定をした場合でも、実はそれが原因でいずれ失敗する理由について迫る授業です。HBSの有名なChristensen教授の名著「イノベーションのジレンマ」と一部では重複した内容ですが、Adner教授はオリジナルの見解・分析を加えています。教授が、「イノベーションが成功するには多くの要因が揃わないといけないので、成功率を高めるのは難しい。しかし、失敗を事前に予想する能力を高めることで、失敗する確率(要因)を減らすことはできる」と言っていたのが印象的でした。一見矛盾しているように聞こえますが、これがこの授業の本質の一つです。この授業を夏の前に学んでいたら、スタートアップのビジネスを評価する際にかなり役立っただろうなと実感しながら勉強していたので、今でも授業内容が鮮明に頭に残っています。
Advanced Entrepreneurship
  • 1年目のWinter TermElectiveIntroduction to Entrepreneurshipという起業に向けたビジネスプランを作る授業があり、この授業はその続編のようなものです。授業の2/3はゲストスピーカーで、成功した起業家、失敗した起業家、ベンチャーキャピタリスト、起業関連業務に携わる弁護士、営業のプロ、大企業の事業買収担当者として成功している人等々、様々な異なる立場からの話を聞くことができました。授業外では個人又はチームで起業プロジェクトを手掛け、最後の授業では投資家、経営者、起業家などで構成されるゲスト審査員に対してビジネスのプレゼンをしました。私は実際に起業を目指しているクラスメートと組んで、コンセプト作り、潜在的パートナーや仕入先の開拓、市場調査、収支予測、会社設立などに関わりました。プレゼンではManagement Communicationsで学んだ事とインターン中にシリコンバレーで学んだ事を融合させて実践し、ビジネスモデルを練り上げる過程では、質の高いサービスを競合よりも低い価格で提供しつつ利益を確保するために、Operation Managementで学んだコンセプトを使って生産工程の効率化やボトルネックを検証しました。
Consumer Behavior
  • マーケティングの授業ですが、細かなテクニックよりも消費者心理学に焦点を充てた内容でした。消費者の心理を動かす主要な原理を理解し、どのような事を考えてブランディングやプロモーションを行うことで効果的に消費者に購入するという行動を導き出せるかということなどについて学びました。授業は講義・ケース・ゲストスピーカーの組合せで行われました。宿題では、ある状況において自分がChief Marketing Officerだったらどのようなマーケティング戦略を取るか、という事を書いて提出する事を何度か求められました。この授業で学んだ事は、上述のAdvanced Entrepreneurshipで関わっている起業プロジェクトのマーケティング戦略やロイヤリティプログラムなどの骨子を策定する際に役立ちました。
Law, Technology and Entrepreneurship
  • この授業はThayerというDartmouthのエンジニアリングスクールの授業なのですが、Tuckの学生にもオファーされており、Tuckでは受けれない法務に関する授業だったので履修しました。起業に関連した法律や契約に関する授業で、知的財産(特許、著作権、トレードマーク)、雇用契約、会社形態毎のメリット・デメリット、そして設立時の必要手続き及び契約書類などに関して学びました。いずれも実際に起業をする際には必須の知識で、先程の起業プロジェクトで実際に会社の設立手続きを今しているところなので、早速役立ちました。

·     

       グループワークのミーティングの際のホワイトボードのメモ


Winter Term (2nd Year)

来年1月から始まるWinter Termでは、下記の経験・考えを基に授業を選びました。
  • Fall Term (2nd Yr)でやはりTuckStrategy系の授業は質が高いと再認識
  • テック業界で働く場合や起業する場合においても、Strategicな考え方は重要であると考えている
  • 有名起業の成功要因を理解しておくことは就活のインタビューや業界の人と話す際に重要であるとインターン等を通じて実感した
  • インターン中に会ったスタートアップや自分が現在関わっている起業プロジェクトでの経験を通じて、次々と進化するテクノロジーを活用した顧客とのコミュニケーションは重要と感じた
  • マーケティングはビジネスの重要な要素であるが自分はあまり経験がない
実際に履修予定の授業は下記で、全て希望通りに取れました。ちなみに、Tuckの授業選択のいいところの一つとして、スモールスクールなので取りたい授業が取れない事が殆どないことがあります。来期の授業なので、手短に内容を説明します。

Deconstructing Apple (Research to Practice)
  • これは近年Tuckで始まったResearch to Practiceという履修人数を10数名に限定した少人数講義で、教授の専門分野の中から特定のテーマに絞ってより深く掘り下げて学び、生徒同士、生徒・教授間のディスカッションを蜜に行うことを意図しています。この授業ではアップルの設立時から今日までの成功と失敗に関して、専門家によるリサーチなども参考にしながら分析します。
Digital Marketing Strategy
  • テクノロジーの進化に伴い人々のメディアの消費行動が変化していく中で、多くのマーケティング戦略・理論は時代遅れになっているため、変わりゆく消費者行動に対応した、新しいメディアを活用したマーケティング戦略を構築する必要があるというのが主旨の授業です。
Innovation Execution
  • 組織の中でイノベーティブなビジネスアイデアが生まれた場合、革新的な組織改革をするプランがある場合に、それをどのように組織の中で実行していくか、どうやって組織を動かすかという、General Management的な授業です。
Strategic Principle of Internet Business
  • インターネット関連ビジネスにおいて重要な戦略的要素を学ぶ授業です。LinkedIn, Zynga, Yelp, Foursquare, Monster.com, Amazonといった最近の有名成功企業をケースで扱います。
Database Marketing
  • 名前の通り、データを分析してマーケティング関連の意思決定を行うための分析手法を学ぶ授業です。テクノロジーの進化に伴い膨大なデータを迅速に収集・分析できる時代なので、今後より重要性が高まる分野だと思います。         
このように、あくまで1つの事例ですが、どのようにしてキャリアの興味と授業が結びつき、役に立っているのかを少しイメージして頂けたなら幸いです。特に他業界への転職を考えている場合は、もちろん授業だけでは十分ではないので、空いている時間で別途努力をする必要はあります。Tuckでは、授業外でも、課外活動に参加しながら自分のしたい事をする時間を自分次第でつくりやすい環境にあると思います。


Y.I (T'14)

2013年12月21日土曜日

Friendship Family Program

今回はFriendship Family Program(以下、FFP)について書きたいと思います。

FFPとは

FFPとはダートマス全体(学部、MBAや医学部含む各大学院)のInternational Student(海外からの留学生)の希望者全員に対して、11でホストファミリーをマッチングしてくれるプログラムです。

事前に学生のプロフィールや希望を大学側が確認し、ホストをボランティアしたいと手を挙げた家族のバックグラウンド等を考慮して、なるべくフィットがあるよう考慮の上、各生徒に対して1ホストファミリーが割り当てられます。入学前に記入した申し込み用紙では年齢、国籍、言語、家族構成、食事制限の有無、学術的興味、趣味、希望するホストファミリーの家族構成(子供やペットの有無等)、そして簡単な自己紹介を聞かれました。入学後間もなくして、キャンパス内の講堂でオープニングセレモニーが催され、ホストファミリーとの初顔合わせと、簡単なスピーチやゲームが行われました。基本的にはまず1回会ってみて、その後の交流は自由ということになっています。したがって、1回しか会わなかった人もいる一方で、ほぼ毎月会っているケースもあります。ホストファミリーは地元のHanover周辺に住んでいる家族なので、夫婦のどちらかがダートマス関係者の場合もありますが、ダートマスと無関係の場合もあります。

初めてアメリカ、あるいはハノーバー周辺で暮らす学生とその家族に対して、学校の教育ではカバーしていないアメリカの歴史、文化、習慣や、地元での生活情報に関して、学生とは世代が違うアメリカ人との交流を通じて学ぶ機会を提供するとともに、少しでも早くハノーバーでの生活に馴染めるようにという想いで毎年行われているプログラムです。

LoriRobertとの出会い

私のホストファミリーとなったLoriRobertとは先述のオープニングセレモニーで初めて会いました。Loriは長年法律事務所で弁護士として働いた後、現在はダートマス大学の法務顧問として働いています。Robertは元外交官で、現在は引退してダートマスの授業を受けたり、新しく購入した家の改装などをしているようです。Robertは昔東京に駐在していたこともあり、日本に対する一定の理解があり、初めて会った時から話が盛り上がりました。2人はとても親切で、暖かい雰囲気を持っており、私の嫁があまり英語が得意でないことが分かると、すぐに分かりやすい言葉を使ってゆっくり話すようにしてくれました。初対面の印象がすごく良く、安心して家に帰ったのを覚えています。


ホストファミリーの家にて

早速2週間後にホストファミリーの家に伺い、夕食をご馳走になりました。ホストファミリーの家は私の住むSachemから車で20分位のところにあります。少し街から離れた自然がさらに多いエリアで、行く途中で広々とした草原があり、そこで鹿の群に遭遇しました。最後に木々に囲まれた登り道を抜けると、木とガラスを基調にした素敵な家がありました。家に着くとまずはチーズやナッツのアピタイザーをつまみながらお酒を飲み、その後ダイニングテーブルへ移動してRobertがつくってくれた魚のグリルを食べました。料理が予想以上においしくて、食べ過ぎてしまいました。このお家では夫が先に引退していることもあり、家事は旦那が結構しているようです(笑)

最初のFall Termの合間だったので、久々に学業や就活に追われている日々から離れ、落ち着いて色々な事を話す時間が取れました。お互いの家族や生活について話し合ったり、私達が疑問に思っているアメリカでの習慣や文化に関する質問に答えてくれたり、Robertが数十年前の日本での経験について語ってくれたりと、話は多岐に渡りました。Robertは日本にいた時に日本の伝統的なモノに感銘を受けたようで、家の中に着物や日本から持ってきた木の家具などが置いてありました。分かりづらいですが、上の写真の私達の後ろにあるのがその着物です。また、今後は庭造りに取り組む予定で、日本風で、かつ石庭のある庭にするつもりだそうです。「イギリス式の庭は美しいけど、あれは見て終わってしまう。日本の庭は見た目の美しさだけでなく、そこで瞑想し、色々と考えを巡らさせられるから、とても好きなんだ」とRobertが言っていたのをよく覚えています。アメリカ人から見た日本について学び、改めて日本について色々考えるいいきっかけにもなりました。

うちに招待して和食をサーブした時。この辺では買えないからか、なぜかゴボウを抱えての一枚

その後も2ヶ月に一度はホストファミリーと会っています。去年の年末にうちに呼んだ時はクリスマスプレゼントをくれたので、新年にお返しに日本の風呂敷をプレゼントして、とても喜んでくれました。また、今年の10月はホストファミリーの趣味であるハイキングに一緒に行き、New Englandのきれいな自然を一緒に楽しんできました。その際にも色々と話す中で、娘さんの就職がようやく決まって喜んでいましたが、卒業後3ヶ月以上過ぎてもまだ同級生の半分は就職先が決まってないなど、ニュースを読むだけでは実感できないアメリカの現状についても色々と学びました。




ハイキングの時の写真。嫁は前日のテニスの試合の影響で筋肉痛が残っていたようです・・・

 ハイキングへ向かう途中で日本式庭園を発見!


FFPのおかげで良き出会いがあり、学生・教授・スタッフとはまた違うバックグラウンドをもつ家族との交流を通じて、学校では得られない貴重な経験・学びを得ることができ、大変嬉しく思っています。もしTuckで学ばれることになった際には、ぜひFFPに申し込んでみることをお勧めします。

 


ホストファミリーからもらったプレゼント
地元で有名なガラス工房のキャンドルと寒い冬を越すためのジャケット




Y.I (T'14)