2016年2月7日日曜日

ビジネスセンスを磨く最適な環境

はじめまして。初めてポストをさせて頂くClass of 2017 (T’17) のKaizenです。1年目のFall termが終了して, Winter Termの中盤に入っています。今年は異例の暖冬でキャンパス周りの雪がこの数週間で溶けてしまっています。

私の初ポストのトピックとしては、豊富な必修科目についてです。Tuckの特徴の一つとして、General Manager育成を目的としたカリキュラムが挙げられます。具体的には、1年目の必修科目が16科目(これはかなり多いです)、Termごとに固定されたグループでのグループ学習です。そして、毎回の授業に対する予習復習も課され、それをチームで実施するため、1年目のワークロードは北米MBAの中でもまさしくトップレベルです。

この事実に対して、私なりの感想を記載します。入学前にTuckのカリキュラム数と内容を見て感じた事を正直に申しますと、もっと興味分野に近い選択科目を取りたい、興味分野(私の場合、起業に関する事)に集中する時間がとれないのではないか、と思いました。しかし、前期までで9科目履修し、現在必修4科目履修する中で思う事は、カリキュラムが非常によくできて、結果的に成長の近道であるという感想です。

その一つとして、ある授業で習った考え方を、同学期か後の学期の他授業で(割とすぐに)使う機会が数多く設定されている事が挙げられます。Fall Termで習った新たな概念を”学んだ”だけにさせておかず、その後のTermの新たなケーススタディや宿題を通じて、実際に”使う”事を求められます。

また、数多い必修科目を通じて幅広いビジネス領域を一定の深さで理解する中、General Managerとして持つべき基本的な考え方を鍛えられます。例えば、私の興味のあるテック・起業という分野とあまり関係のなさそうな経済学ですが、最近では最も好きな科目の一つとなっています。Winter termのGlobal Economy for Managersでは、様々な国や世界の経済の流れを膨大なリーディングとディスカッションを通じて学んでいきます。コース開始当初は起業・実務に使えなさそうな概念が中心の内容かと感じましたが、授業を受けるにつれて大きな視点での経済原則と市場原理の理解が深まり、今までと違った視点でビジネスを見る事ができるようになっています。

現在、スタートアップ・コンペティションに備えてビジネス・プランを書く中、Fall Termと今の自分を比較しても、今までとは違う一段高い視点を持って考えられている実感があります。一般的にMBAコースも今安価でオンラインで受けられるという点から、留学前はMBAのアカデミックという事に対して特段付加価値を見出してはいませんでしたが、Tuckのインテンス且つよく設計されたカリキュラムの中で、General Managerとしての『ビジネスセンス』が鍛えられていると実感しています。また、これに対し、先々にポストしたいと思いますが、Tuckの推奨するグループ学習はGeneral Managerとしての『ソフトスキル』を高める上で最大の機会の一つという事を補足したいと思います。