2021年1月16日土曜日

Tuckの就活サポ-ト

 いよいよ2nd Roundの面接シーズンになりましたね。出願頂いた方は、大変な時期と思いますが、もう一踏ん張り。お体にはお気をつけて、是非頑張ってください!

さて、10月頃から続いた長い就活もようやく一段落したので、Tuckにおける就活サポートについて、ご紹介したいと思います。

まず、Tuck生の進路ですが、コンサルが3~4割、金融系が3割、テックが2割、残りはその他色々といった、ビジネススクールにおいては割と典型的なものとなっております。私自身も、コンサルティング業界でのインターンの機会の獲得を目指して頑張ってきました。


(1)キャリアセンター

ビジネススクールの就活においては、各スクールでキャリアセンターが様々な面で支援をしてくれます。Tuckにおいても、各種情報提供、レジュメの作成サポート、面接の練習、イベント/セミナーの開催等々、沢山のサポートを得られます。また、キャリアセンターの職員も、元マッキンゼーといった人達ばかりですので、かなり実践的なアドバイスがもらえます。私の場合は、10月~12月にかけて、5回ほど1対1での模擬ケース面接を実施してもらいました。1人1人に手厚いサポートを提供できることは、スモールスクールたるTuckの強みです。


(2)キャリア系のクラブ

コンサルティングクラブ、ファイナンスクラブ、テッククラブ、ゼネラルマネジメントクラブ等、希望する進路を同じくする生徒達で形成されたクラブが多数あります。

既にその業界のトップ企業からオファーをもらっている2年生を中心に、企業とのネットワーキングイベントの開催、学生同士の交流イベントの開催、面接対策等々を行っています。

私が所属していたコンサルティングクラブにおいては、1年生4人に対して2年生1人のメンターがつき、ケース面接について丁寧なレクチャーを行ってもらえた他、その後はメンターであるかどうかは関係なく、2年生との1対1での模擬ケース面接を実施してもらえます。私は5~10回程、練習に付き合ってもらいましたが、多い人はその倍以上2年生と練習していると思います。

また、1年生同士での練習の機会も、クラブ内でのマッチングにより実施され、合計50回くらいケース面接をやっている人もいました。(キャリアセンターや2年生との練習も合わせて、平均すると大体皆さん30回くらいはやってるのではないでしょうか・・・)

その他のキャリア系クラブも大体似たような活動をしています。


(3)アルムナイネットワーク

特にアメリカで就活をする場合、ネットワーキングに相当な時間を費やすことになります。多い日は一日15回もコーヒーチャットをしているような猛者もいました。カバーレターに、「御社の○○さんと話して・・・」みたいなことを書いて志望度の高さを示したりするようです。この場合、自分が進みたい企業にアルムナイがいるととってもスムーズにいくのですが、Tuckの場合、トップスクールの一つでもあり、みんなが目指す有名企業には大抵アルムナイがいる他、みんなTuckが好きなので、Linkedin等でいきなり連絡をしても、レスポンスがいい人が多いと聞きました。(私自身は東京オフィス向けで就活をしているので、クラスメイトから聞いた話となりますが・・・)

これはTuckに限らずですが、MBA取得者はPay it forwardの精神を大切にしている人が多いように感じられ、頼れるアルムナイネットワークがあることは、大変心強いことかと思います。


(4)冬学期のスケジュール

Tuckは秋学期を2つに分け、相当詰め込みで勉強する代わりに、冬はコア科目が2科目しかなく、選択科目を取らずに就活に全力を注ぐことも可能なスケジュールになっています。また、多くの選択科目も含めて、月曜と火曜に時間割が寄せられているため、水曜から毎週五連休とすることもでき、NYや西海岸にも飛び回れるようになっています。(尤も、今は大抵Zoom面接ですが。)

これは就活の支援を重視しているとともに、就活を理由にアカデミック面を妥協することを良しとしないというスクールの方針の顕れだと個人的には思っています。中途半端に両方やるぐらいなら、秋は勉強、冬は就活、春からまた勉強とメリハリの利いたスケジュールで留学生活を送れというメッセージなのだろうと・・・


そんなこんなで、本当に大変な就職活動ですが、学校一丸となって乗りきっていこうという雰囲気があるので、楽しんでやれたと思っています。入学早々から活動が始まり、ウンザリしますが、これもMBA生活の醍醐味かもしれません。

2020年12月28日月曜日

MBAはコスパが悪い?

MBA受験の2nd Roundが大詰めですね。受験生の皆さんお疲れ様です。また、この時期というのは「来年MBA受験してみようかな」と思っている人が試験に向けて動き出したりするタイミングでもあるのではないでしょうか。このブログではTuckスペシフィックなことではなく、MBA全般に関わり、かつ受験生が気にしているであろう「MBAのコストパフォーマンス(以下コスパ)」について書いてみようと思います。

MBAはコスパが悪い」というのはMBAに批判的な意見の中で多いものの1つだと思います。しかし、コスパという概念は意外に扱うのが難しい概念だと思います。今回は「MBAはコスパが良い」と説得するつもりはありません。「①コスパという概念でMBAの良さを測る難しさ」「②MBAにいく決断を人の多くがたどったであろう思考プロセス」を考えてみようと思います。


「①コスパという概念でMBAの良さを測る難しさ」(結論:MBAの良さをコスパという概念では測れない)

まず、「MBAはコスパが悪い」という文章ですが、文章そのものに2つの曖昧な点があります。1つ目はコスパの定義が曖昧なこと。2つ目はMBAと何を比較してコスパが悪いと言っているのかが曖昧なことです。先に結論から言うと、これらの曖昧な2点を解消するのが難しいため、「MBAはコスパが悪い」という主張そのものが曖昧=MBAはコスパが良いとも悪いとも言えないと考えています。

まずは1つ目のコスパの定義です。「コスパ=パフォーマンス÷コスト」という定義が一般的かなと思います。MBAのパフォーマンスとはなんでしょうか。人脈・海外経験・年収アップ・2年間の休み・・等様々ですが、間違いなく言えるのは定量化できないということです。コストはどうでしょうか、間違いなく定量化はしやすいのですがこちらも難しさがあります。学費のような明らかなお金に関するものもありますが、MBA受験のためのTOEFLGMATの試験勉強に必要な時間等、定量化はできるがお金ではない概念が混じっており、コストとして使える明確な指標作りは結構難しいのです。つまり、MBAのコスパというのはそもそも計算できないよくわからないものということなんですね。 

2つ目、MBAと何を比較してコスパが悪いと言っているのかという点です。これも結構悩ましいですね。これは結論人によるんですよね。今の仕事を継続した場合と比較している人、デザインスクールと比較している人、海外オフィスへの出向と比較している人、転職と比較している人等様々ですね。そもそもキャリアという論点自体が個別性が高いため、一般論としてあるオプションが良いとか悪いとか断言することが難しいんですよね。

結論、「MBAはコスパが悪い」という主張は文章自体が曖昧で意思決定に役立ちません。では実際にMBAに行く人達というのはコスパという概念抜きでいかにして意思決定したのでしょうか。私の独断ですがおそらく以下の思考で意思決定した人たちが多いと思います(意識はしてなくとも、似たような思考を無意識にしていた人が多いと思います)。

 

「②MBAにいく決断を人の多くがたどったであろう思考プロセス」(結論:樹形図的な思考で決断してる人が多いのでは)

MBAに行く人達の多くは樹形図的な思考で意思決定したのではないでしょうか。つまり、以下3つの質問に順番に応えて全てがYESの人が留学を意思決定している人というイメージです。「1.MBAで得られるベネフィットに興味があるか」→「2.時間とお金を投資する覚悟はあるか」→「3.コストは調達できそうか」。図解すると以下のようなイメージですね。

割と荒っぽいですが、このような意思決定をしているMBA生は多いはずです。コスパなるものを計算し、他のオプションと網羅的に比較している人はほとんどいないのではないでしょうか。むしろ、上記の図の最初の問いである「MBAで得られるベネフィット」に対して強い思いがある人がそのままチャレンジして合格しているのではないでしょうか。だからこそ、「MBAはコスパが悪い」と言われると、そもそもそのような意思決定プロセスを経ていないMBA生としては議論がかみ合わない不思議な印象を持つわけですね。

コスパという概念を扱うのは一般的に相当難易度が高いです。それを何かの意思決定に用いる場合は相当な覚悟をもって数字と向き合う必要がありますし、そもそもコスパの計算が無理なケースが多いです。

もし受験生もしくは受験しようかどうか迷っている人の中で、「MBAはコスパが悪い」という主張によって悩んでいたり一歩を踏み出せない人がいたら、MBA出願においてコスパという概念は忘れてしまって大丈夫です。それよりも、MBAによって得られるものが自分にとって何であるのか真剣に考えてみましょう。情熱を持ってYESと言えるなら、そのまま進んでください。

長くなりましたが、MBAに行こうかどうか迷っている人の参考になったら嬉しいです。

(よければTwitterのフォローお願いします:@tuck_at)

2020年12月19日土曜日

Fall termの選択授業

 2年生のIchiroです。

 先日はWebinarにご出席いただきありがとうございました。Fall Termには6つの選択科目を取りましたので、Webinarの補足的な意味も込めて簡単に紹介します。


The Arrhythmia of Finance

 ファイナンスはどうして間違いを起こすのか、ファイナンスの常識は妥当なのか、「定性的に」考えてみようという授業です。「定性的に」というところがポイントで、数字はあまり出てこず、論理学や心理学に近い授業となっています。説明が難しすぎるので、いくつかのトピックを箇条書きします。

・「リスク」という言葉が曖昧過ぎて意思決定に悪影響を与えている件について、徹底的に分析

・あなたの自家用車や、博物館建設のために受け取った補助金は、本当に「資産」なのか。

・トレーダーの体内ではどんなホルモンや信号が行き交って意思決定にどう影響しているか

・後知恵バイアスや選択的注意などの、人を自信過剰にする落とし穴

 この授業はoutside-the-box的な視点が多数身に着く素晴らしい授業なのですが、唯一の難点は、反吐が出るほどのリーディングの量です。ごめんなさい。日本語訳版を適宜使いました(ケインズ原典とか無理でしょ・・・)


Leadership in the Global Economy

 DeanのMattの授業です。貿易戦争、気候変動、黒人奴隷制度への補償問題、格差の拡大というテーマに対して、5人の生徒がそれぞれ自分が選んだリーダーの視点から、5分間の議会証言をした後に、Dean, ゲスト(毎回、そのトピックの大物論客が登場しました)、他の学生(=国会議員という設定です)からの質問攻めに合うという授業です。

 たとえば気候変動がテーマの際には、石炭業界の重鎮、太陽光パネルメーカーのCEO、インドの偉い人等の立場から、議会証言をしました。石炭業界の重鎮は、「石炭は特に途上国では絶対に必要なエネルギー源。雇用も生み出している。規制強化反対」と証言するわけです。太陽光パネルメーカーは「気候変動に真剣に取り組め。エネルギー構造の転換が必要だ」と。インドの方は「途上国は気候変動に取り組めない。アメリカが頑張れ」とやります。

 これに対して、国会議員から「化石燃料産業をいじめると、私の地元の雇用が壊滅するんですけど」とか答えにくい質問がされて、リーダー達は時にはキッパリと、時には意識的にムニャムニャと回答する練習を積むわけです。

 このギミックにより、知識の習得に加えて、このムニャムニャ答弁する能力や、個人としての思想と組織代表としての意見のせめぎ合いの中で発言する能力を養うことができるわけです。


Countries & Companies in International Economies

 コアのGlobal Economics for Managersの発展版で、皆大好きAndrew Bernardが教鞭を取ります。主にケースを使って、為替リスクに対して、企業が取るべき戦略を緻密に分析します。またティファニーの日本法人の垂直統合の理論的メリットの分析や、米国に輸入される家電製品への関税がもたらしたことなど・・・。経済学の理論を、現実のケースに対して明確に結びつけることにおいて、Andrewの右に出る者はいないんじゃないかと思います。Tuckに入学されましたら、必ず履修して味わってください(笑)。


Managing Stakeholder Issues in Private Equity

 カーライル重役であったDavid Marchickの授業です。タイトルのとおり、PEファームが、Limited Partners、被買収企業の役員や従業員、政府、コミュニティといったステークホルダーにどう対応していくのかにフォーカスした授業で、数字は扱いません。被買収企業が清算された時、(法的根拠のない)一時金を従業員に払うべきかとか、リターンが高い民間刑務所への投資等、controversialな案件について、議論を深堀りします。また、David自身が中心で携わってマスコミに大々的に称賛された数年後に、手のひらを返したように扱き下ろされたケースなども扱います。Zoom環境下で授業は通常録画されておりますが、彼は頻繁に録画を止めて色々教えてくれます(笑)。


Venture Capital and Private Equity Basics

 生徒からの過去のEvaluationはイマイチだったのですが、個人的には学びの多い授業でした。Basicsという通り、VCPEの基礎を学べる授業です。私はファイナンスバックグラウンドでありながら、VCPEに携わったことがなかったので、様々な株式の特性、契約書、バリュエーション、キャッシュウォーターフォール、SaaSモデルの分析などなど、非常に効率よく学べたなと思います。レクチャーとケースが交互に行われるので、ステップバイステップで知識が定着していくのをよく感じられました。VCPEの経験がある方には物足りない授業かもしれません。


The CEO Experience

 元NH州知事のJohn Lynchの授業。全てケースで、リーダーはどうあるべきかに焦点を絞ってディスカッションをします。リーダーは一般企業、NPO、行政と様々、そして1960年代から現在に至るまでの本当に幅広いケースを取り扱います。授業からのTakeawayはたくさんあるのですが、John Lynchのリード無しでは陳腐になってしまうので、ここには書きません。ただ、言えることは、リーダーとして求められることはすごくシンプルであり、それはいつの時代にも変わらないということです。


 どの教授も、素晴らしい職歴&教育熱を両方持ち合わせているので、品質の高い授業が提供されているんだと思います。これまで累計8科目の選択授業を取ってきましたが、全て本当に満足度が高いです。「全て」だと嘘っぽく聞こえてしまいそうなので、つまらない授業に出会いましたら喜んでこちらで報告したいと思います(笑)。ではまた。


2020年12月15日火曜日

Fall Bの授業②

 こんにちは。T22のYutaです。今日ようやくFall Bのテストが終了しました。3時間半の長丁場で、少々疲れましたが、今は中国人の友達にもらった手作りアンパン的なものを食べながらリラックスしています。

さて、前回の続きで残りの2科目をご紹介します。

3.Capital Market(教授:Prof. Ing Chen)
学習内容としては、株式・債券・オプション・フューチャーの基礎的な項目を網羅します。学習する内容の深さとしては、CFAのレベル1や日本の証券アナリスト試験(受けたことないので不確かですが。)と同じぐらいのレベルかと思います。また、金融機関で市場系の業務に従事している人にとっては簡単すぎる内容かもしれません。

例えば、DCF、DDM、CAPM、デュレーション、プットコールパリティといった用語を聞いて内容がピンと来る人はExemption(受講免除)してしまっても構わないのではないでしょうか。私もExemptionを検討しましたが、前期に会計をExemptionしていたこともあり、受講することにしました。私は個人的にExemption推進派ですが、限られた時間をどのように使っていくかは、よくよく検討が必要なところです。

本授業については、毎回問題演習が課されることや、Ing教授の説明の上手さもあって、知識を定着させられたり、理解がかなり深まったりしたので、結果として受講してよかったかなと思います。

バックグラウンド次第では、ちんぷんかんぷんになっている人もそれなりにいたようですが、Capital Marketは最悪、でもIng教授は最高という人も結構います。

また、統計で学習した事項と関連してくることもあったりして、面白かったです。簡単な回帰分析を実際に行うことで、「あぁ、CAPMのβってこういうことか」と腹落ちしたりもしました。

<教授紹介ページ>
Tuck School of Business | Ing-Haw Cheng (dartmouth.edu)


4.Analytics II (Prof. James Smith, Prof. Prasad Vana)
本授業は前半でエクセルのモデリング、後半はデータビジュアライゼーションとRを用いた分析手法を学習しました。

エクセルのモデリングにおいては、様々なケースを読み解きながら、どのように美しく、機能的にモデル化していくか、また、作成したモデルを基にSolverというエクセルのアドイン機能を用いながら、どのように最適な意思決定を下していくかを学習していきます。

データビジュアライゼーションではTableauを使って様々なデータを図表に纏める手法を学びました。Rを使った授業では、基本的なコーディングの理解を深めつつ、回帰分析、クラスター分析、ニューラルネットワークによる分析といった分析手法の基礎を学ぶことが出来ました。

こういったハードスキルが身につくのは、成長がわかりやすくていいなと思いつつ、実際にどこまで業務に活かせるものか、やや不透明です。こうした分析手法が必要な業務に従事したとしても、会社によって使っているソフトウェアも違ったりするでしょうし、そもそも授業で使っているような綺麗なバックデータが実務で手に入ることも稀なのではないでしょうか。

他方で、それぞれの分析の概念的な部分や、出てきた結果の読み解き方についてはこれからの時代必須スキルかと思いますし、上記のCapital MarketのCAPMの話のように、他の科目で統計の知識が必要となるケースも多く、今後の勉強や実務において自身の土台となる重要な科目であったと思います。大学院で勉強していく上でも、論文のコンテンツの相当な部分が統計手法による実証研究に割かれているケースも多く、やはり知ってくべきだと思います。

なかなかハードでしたが、Fall A・Bの両方で統計学を教えているところからも、Tuckにおいても重要視されている科目なんだと思います。

<教授の紹介ページ>
Tuck School of Business | James Smith (dartmouth.edu)
Tuck School of Business | Prasad Vana (dartmouth.edu)


冬タームは、コア科目としてコーポレートファイナンスとマクロ経済、選択科目としてEntrepreneurial Finance・Data Mining for Business Analytics・Digital Change Strategyを受講予定です。いよいよ選択科目が始まることが楽しみです。

2020年12月14日月曜日

Fall Bの授業①

こんにちは。T22のYutaです。

現在、Fall Bタームの期末テスト期間です。残すところあと一科目、夏のインターンに向けたリクルーティングにも追われ、忙しかったFall Bもようやく終わりを迎えようとしています。

今回のブログでは、Fall Bの授業内容について紹介します。Fall Bの科目は、ストラテジー・マーケティング・キャピタルマーケット・統計学IIの四つになります。スタディーグループについては、Fall Aと同じメンバーです。

今タームは、私のスタディーグループは、科目キャプテン制度を導入し、それぞれが担当する科目について、リーダーシップを取って進めていくことにしました。改めて見ると、まさにこのタームのためにあるようなバックグラウンドのグループ構成となっており、それぞれの得意分野で皆上手く力を発揮できたと思います。MBAに来るぐらいなので、リーダータイプが多く、Fall Aは船頭多くしてなんとやら状態でしたが、今期はこの運営にて効率もグンと上がりました。

ちなみに、うちのチームはクラスでも「あぁ、あのスマートな奴揃いのグループか。」と言われたりするぐらい、皆優秀なので、各人の担当分野をきっちり任せきれるので楽でした。

<各科目のキャプテンとバックグラウンド>
ストラテジー:コンサルタント出身者
マーケティング:シアターのアドバタイジング部門出身者・米銀の経営企画部出身者
キャピタルマーケット:インベストファーム出身者と私(銀行員)
統計学II:データアナリスト、データインテグレーション担当者


さて、前置きが長くなりましたが、以下授業の詳細です。

1.ストラテジー (教授:Prof. Ramon Lecuona)
基本的には、ポーターのファイブフォース(Tuckではそこに独自に1つComplementorを加えたシックスフォース)を中心とし、それぞれの価値を生み出す源泉として、規模の経済性、ラーニングカーブ、シナジー、取引費用理論、破壊的イノベーション等の基礎的な事項を学びました。コア科目だけあって、古典的なケースが多く、トヨタによるプリウスの開発、任天堂・セガ・ソニーによるゲーム機戦争、デジタル技術の導入におけるコダックの失敗と富士フイルムの隆盛等、日本企業の名前が沢山出てきます。

ケースの舞台となる時代は、日本の国内市場で地盤を固めた日本企業が、満を持して米国市場を攻めてきたというものが多く、そうした日本企業に米国企業がどのように対応したか、日本企業がいかにうまくやっているかを見ていくこととなりました。Ducatiの元CEOがゲストスピーカーとして登壇した際に、「技術の向上や製造プロセスの改善といった既存の延長線上では絶対に日本のメーカーには勝てない。ただし、デザインの先進性等、Inovativeな部分では勝つことができる。」と仰っていたのは、なんだか複雑な気持ちで聞くことになりました。

私はストラテジーについては、過去に独学でそれなりに勉強していたので、知識としての新たな学びはあまりありませんでしたが、ケーススタディを通じて、何度もその知識を応用したことで、モノの見方が多少変わったように感じています。ポーターのファイブフォースの要素を5つ言えることと、それを実際に使って考えられることとは当然ながら別次元の話です。

(教授の紹介ページ)
Tuck School of Business | J. Ramon Lecuona Torras (dartmouth.edu)


2.マーケティング (教授:Prof. Sharmistha Sikdar)
市場調査の方法、分析手法、セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニング、3C、4Pのフレームワーク等、マーケティングの基礎事項を網羅的に学習。実践面では、様々な企業のCMを見ながら、学習した事項を使ってどういったコンセプトで作られたものかを考察したり、与えられたデータを元に、特定の商品(キリンビール等)のポジショニングを考えたりもします。

また、Markstratというソフトウェアを用いて、各スタディグループ毎に、マーケティングのシミュレーションゲームをしたりもしました。顧客ニーズや競合動向を分析しながら、新商品開発や既存の商品の価格戦略、製造計画、チャネル戦略等を考えます。各意思決定に基づいて市場シェアや売上・利益が算出され、それらを反映した株価が最終的に一番高いチームが優勝です。うちのチームはリスクを取って新商品開発に一番早く乗り出したところ、最初はR&Dコストが嵩み、最下位にまで転落しましたが、見事新商品をヒットさせ、優勝することができました。

教授が非常に淡々と授業を進めるため、授業としては正直イマイチだと感じましたが、テスト勉強をしながらスライドを読み返していくと、各フレームワークが実例と共に良く纏まったいい資料だなと思いました。内容もさることながら、教える側の熱量がとっても大事だなと感じます。

(教授の紹介ページ)
Tuck School of Business | Sharmistha Sikdar (dartmouth.edu)


前にブログに書いたDan教授のお宅訪問時に、「Tuckの教授は(自身の研究もあるのに)何故そんなに生徒を教えることに情熱を傾けられるのか」と聞いた際、教授にしても元々人との関わりが好きな人がTuckに来がちという前提はありつつ、「前期後期制ではなく、クォーター制を取っており、あるクォーターは生徒の指導にだけ注力し、それ以外のクォーターは自分の研究に集中するといったメリハリの利いた時間の使い方をできるからだ」と仰っていました。教授がエネルギッシュだとこちらのやる気も増すので有難いです。

長くなったので、残りの二科目はまた別途書きます!

2020年12月2日水曜日

Dartmouth Tuck 在校生によるMBA webinerのご案内 12/18(金)

受験生の皆様、出願準備お疲れ様です。


特に2nd Roundで出願予定の方は最も忙しい時期かと思いますが、ぜひ頑張ってください。

この度、Tuckの日本人在校生主催にて、以下のとおり、非公式のwebinerを行います(Admission Officeは関与していません)。

Tuckに出願する方にはもちろん、Tuckに出願するかどうか迷っている方、そもそもTuckのことをよく知らない方にも有用な情報を提供したいと思います。

Tuckとのフィット感を確かめるためにも、ぜひ一度在校生の話を聞いてみてください。


日時:12月18日(金)22:00~23:00(日本時間) 

言語:日本語

内容:Tuckの魅力、プログラム、アプリケーションのtips、事前にいただいた質問への回答等

配信:Zoomにて開催予定。登録いただいた方に後日リンクをお送りします。

登録方法:こちらのGoogleフォームより登録をお願いします。



当日は、フォームで関心の高かった事項を中心にお話したいと思います。

キャンパスビジットができない中ではありますが、本webinerを通じて、少しでもTuckのイメージをお伝えできればと思っておりますので、奮ってご参加ください。

2020年11月22日日曜日

ゼネラルマネジメントスクールとは

こんにちは。ようやくFall Bタームの中間テストが終わり、ほっと一息ついています。昨日はテスト打ち上げがてら、アメリカ人の友人宅で、るろうに剣心の映画鑑賞会をしました。日本文化、というか漫画のパワーは偉大です。

さて、そろそろMBA受験では面接対策が本格化する頃ですが、私は面接でゼネラルマネジメントスクールに行きたいですとよく言っていたので、今日はゼネラルマネジメントスクールとは何ぞやということについて書いてみたいと思います。あくまで私の個人的見解ですので悪しからず。

一口にMBAといっても、各学校異なった特色があり、大きな枠組みとして、ゼネラルマネジメントスクール、ファイナンススクール、マーケティングスクール等の言葉があったりします。具体的には、TuckやHBS、Stanfordはゼネラルマネジメント系、WhartonやBoothはファイナンス、Kelloggはマーケティング に強みがあると言われることが多いのではないでしょうか。(そうはいっても、トップスクールになると大抵の分野に強いので、各学校どの切り口で見てもハイレベルなのですが。)


Tuckがなぜゼネラルマネジメントスクールなのか、という点については、「コア科目への力の入れ具合」で語ることができるのではないかと思います。入学早々から、みっちり(本当にみっちり)コア科目が組まれており、各科目の受講を免除しようとしても、学位や職務上の経験等、相応のハードルを越えなければ免除できません。

実際のビジネスの場で役立つ知識・知恵となるよう、各科目間の関連性も強く持たせるように意識しており、経済学で学んだ知識をストラテジーで応用してみたり、統計学で学んだ知識をキャピタルマーケットで活用してみたり、教授陣も様々な工夫をしています。(これらの工夫については、こちらの公式サイトでも紹介されています。https://www.tuck.dartmouth.edu/news/articles/how-the-core-curriculum-fits-together)

幅広いテーマを経営者の視座から学び、各科目の謂わば古典を確りとおさえながら、ケースメソッドによってそれらの知識の応用方法を身につけていく、そんなコアカリキュラムになっています。

メリットとしては、MBAホルダーとして身につけておくべき事項を網羅的に学べることや、自身がこれまで注力してこなかった分野での関心・興味を身につけられることが挙げられるかと思います。デメリットとしては、本当にその分野に詳しい人にとってはその分野での学びが限定的になり得ることがあるかと思います。

但し、問題演習量が相当に多いため知識を定着させられたり、ケースを通じてクラスメイトとディスカッションしたりも出来るほか、詳しい分野の方が自分自身がクラスにコントリビューションできることも多いので、学びが限定的になるかどうかはその人次第な側面もあります。

また、一年生の冬学期からは選択科目も取れるので(私はアントレプレナーシップファイナンス・データマイニング・デジタル戦略を受講予定)、一年生のうちから興味のある分野で専門性を高めていくことも、それなりには可能です。あとは、選択科目を見てもストラテジーの分野で授業数や有名教授の数が多いような気がするので、その辺もゼネラルマネジメントスクールっぽいかもしれません。そうはいっても、ファイナンスとかヘルスケアの分野も多いですけど・・・


別の切り口では、リクルーティングにおいてスクールの特色が利いてくることもあると思います。ゼネラルマネジメントスクールは、一般的にはコンサルティング業界に強い学校が多いと感じており、Tuckの卒業後の進路のデータを見ても、コンサルティングが35-40%、金融が25%、テックが20%ぐらいとなっています。

今はまさにリクルーティングまっさかりですが、コンサルティングファームの面接においては「XXのビジネスを行っている会社が△△の分野に進出しようとしている際に、検討すべきことはなんですか」といったようなケース面接が行われる一方で、投資銀行での就職を目指す同級生によれば、「バリュエーションの手法にはどんなものがありますか。WACCって何ですか?CAPMの各構成要素が動く要因とバリュエーションへの影響について説明してください。」といったテクニカルな質問も多いそうです。

前者のようなケース面接であれば、ビジネスに関する広い知識を前提に論理展開していける力があれば良いと思いますし、後者であれば、ファイナンスの知識としてWACCやCAPMを確りと理解していなければいけないと思います。

こうした点で、コンサルティングファームのような面接であれば、Tuckのようにコア科目に力を入れている学校には一定のメリットがあると思いますし、ファイナンスの専門知識を早期に得たい人にとっては、入学早期から受講科目にフレキシビリティのあるファイナンススクールを選ぶ蓋然性も相応にあると思います。

そうはいっても、Fall Bタームにおいてキャピタルマーケットの科目があり、上記のような質問に問題なく回答できるぐらいには、確り勉強しますので、投資銀行に行きたい人もTuckを選んでいただいて全く問題ないとは思います。キャピタルマーケットを教えているIng教授は明瞭で紳士的、かつユーモアにも富んでいて、学生からも人気です。(https://www.tuck.dartmouth.edu/faculty/faculty-directory/ing-haw-cheng)


また、特にアメリカで就活をする場合は、ネットワーキングが重要となりますので、コンサルに行きたい人はコンサルティング業界に卒業生が多いゼネラルマネジメント系のスクール、投資銀行に行きたい人は投資銀行業界に卒業生が多いファイナンススクールを選ぶということも一考かと思います。

そうはいっても、大抵のビジネススクールでは、コンサルティング・投資銀行・テックに相当の人数を送っているので、この点における差別化も限定的かもしれません。


どこの学校も似通ってきている部分も多く、一言で違いを言うのも難しいのですが、経営者として必要な知識を網羅的にみっちり勉強でき、ケースメソッドやコンサルプロジェクト等での実践機会を通じて応用力を身につけられるので、Tuckはなかなか良い学校なのではないかと感じています。

今年はビジットもなかなかできないでしょうから、受験生の方々と直接お会いできる機会も少なく残念ですが、Tuckについて疑問点や知りたいことがあれば、メールでもTwitterでも、お気軽にご質問ください。

2020年11月3日火曜日

Tuck日本人在校生運営のツイッターアカウント開設

こんにちは。T22のYutaです。

ブログに加えて、ツイッターアカウントも開設しました。

こちらも使って、Tuckの様々な側面をお伝えしていければと思います。 

 MBAに興味のある方に、Tuckをより身近に感じてもらえることを目指したいと思いますので、是非フォローしていただければ幸いです。 よろしくお願いします!!


2020年10月31日土曜日

Tuckな休日(リンゴ狩りと教授のご自宅訪問)

こんにちは。T22のYutaです。秋休みも終わり、Fall Bタームが始まっています。個人的にはFall Aタームよりも勉強の負担が重く、リクルーティング活動も盛んになってきているので、毎日なかなかに忙しいです。そして、Fallタームと言いながら、今日は初雪も降り、ナルニア王国のような景色を早速満喫することができました。もはや冬です。

さて、Fall Bタームの勉強内容についても、後日投稿しますが、秋休みに非常にTuckらしい休日を過ごすことができたので、お伝えしたいと思います。


1.リンゴ狩り

日本人T22の2家族でリンゴ狩りに行ってきました。ロンドン在住時代でも果物や野菜のPick Your Ownは結構楽しめましたが、車で1時間近く郊外にでなければならなかったロンドンと違い、Tuckでは家から15分ぐらいでリンゴ狩りができます。季節によって、他の果物や野菜を収穫することも可能です。

ニューハンプシャー州固有のリンゴや日本のふじリンゴ等、10種類近くのリンゴが採れたのですが、それぞれ味が違って驚きです。りんごって色んな味があったのか・・・
5歳の息子、3歳の娘も初めての体験に大はしゃぎだったほか、T22の我々も大ジャンプして高いところのリンゴを取ったりと、幼少時代に返ったかのようなテンションになってしまいました。

田舎暮らしの不便さについてもまたいつか書きたいですが、田舎でしかできない過ごし方をできるのは本当に貴重な経験です。ロンドンや大阪では少し大人しいと思っていた息子が2ヶ月の米国暮らしで随分活発になり、これが自然の力かと驚いています。

リンゴ狩りだけでなく、山道のトレッキングや、牧場での動物との触れ合い等々、子供の情操教育に良さそうな過ごし方ができます。

ちなみに、リンゴ狩りは家族連れ以外にも人気で、彼氏とリンゴ狩りデート中の同級生に出会った他、寮に住んでいる学生がSNSで食べきれないから誰かリンゴいらない?と投稿する等、みんな1度はやっている感じです。


2.教授のご自宅訪問

これは実は私の夢であり目標だったのですが、是非教授と近い関係を築きたいと思っていて、いつか自宅訪問なんてできたらなぁと思っていたところ、早速目標達成しました。

招待してくださったのは前回のブログにも書いたManaging Peopleを教えるDaniel Feiler教授(https://www.tuck.dartmouth.edu/faculty/faculty-directory/daniel-c-feiler)。Feiler教授の奥様は実は日本人で、いつかお会いしたいなと思っていたところ、私が提出したレポートに関してメールでやりとりしているうちに、そういえば1度うちにおいでよ!とお招きいただいた次第です。なんと、子供も5歳と3歳で同い歳で、家族でとっても楽しく過ごせました。

前日に収穫したリンゴで妻がリンゴケーキを作ってくれたのでお土産にもっていき、教授のご自宅の庭でたき火をしながら、みんなでお茶会をしました。息子や娘は教授にマシュマロの焼き方を教わった他、超巨大な庭でサッカーをしたりと大盛り上がりでした。息子が教授に何故かずっとチョップをしていたり、娘がよくわからないままに「ぷろふぇっさー!ぷろふぇっさー!」と呼びつけていたりと、ヒヤヒヤもしましたが、教授も笑顔で対応してくれました。

子供達同士で遊んでいる間に、教授が書いた論文について色々と質問をしたりと、アカデミックな面でも貴重な経験をさせていただくことができました。いつか日本でも教えてみたいと思っているそうで、日本の大学についても色々ディスカッションをしましたが、Feiler教授のような熱量をもった方が日本の大学で教えてくれたら本当に素晴らしいなと思います。いつか実現して欲しい・・・(ちなみにTuckは慶応や国際大学と提携しています。)

コロナ以前であれば、子供が学校に入ることも全然自由な学校ですので、学長や教授もTuck生の子供と喜んで交流を持ってくれます。こうした経験が子供が将来進路を切り拓いていくうえで、純ドメ思考だった私とは違った観点を与えてくれたらいいなと思います。


子供関係のことがどうしても多くなってしまいますが、私単体でも楽しんでいます。本当に勉強が大変なのですが、合間を縫って、クラスの友達と飲みに行ったり、スタディグループの友達の自宅訪問をしたり。ストラテジーの授業で任天堂のケースがでたので、明日はその復習と称して、メキシコ人とスマッシュブラザーズ大会を予定しています。

Study hard, play hardの精神で、引き続き頑張っていきます!それではまた!!

2020年10月16日金曜日

Fall Aタームを終えて

こんにちは。T22のYutaです。

今回はFallA Termの内容について紹介したいと思います。 

Tuckはゼネラルマネジメントに重きを置くスクールであり、1年目はみっちりコア科目として経営戦略・経済学・統計・会計等々のビジネスマンとして知っておくべき知識を広く学びます。

そうはいってもどこのスクールもだいたいコア科目ってあるじゃん・・・と思っていたのですが、コアに対する気合いの入れ方が違うというのが恐らくTuckの特徴なのかなと感じています。(他のスクールとの比較はできませんので、あくまで主観ですが。)

コア科目を教えている教授陣の陣容も厚いですし、授業外でのフォローアップの時間や、課題の多さ、コア科目同士の関連の強調具合等々、「ビジネスリーダーたるもの知っておくべきことは確り学んでおいてくれ」というメッセージが伝わってきます。

また、コロナ禍にてオンラインでの授業となっていましたが(ちなみにFall B Termからはハイブリッドに移行)、そういった制限の中どうやってクオリティを担保するかにも相当労力を払っている様子でした。それはそれでまた書きます。

さて、Fall Aの内容ですが、ミクロ経済学・統計・会計・人材管理・コミュニケーションの5つの科目を約1ヶ月半で修得するものとなりました。尚、各科目のExemptionも認められており、会計科目については私は少しバックグラウンドがあったので、Exemptionしました。このExemptionにおけるハードルも相応に高く、ちょっと勉強したことがある程度ではExemtionは認められません。そうした辺りにもTuckがコア科目を重視している様子が覗えます。では、以下詳細の紹介です。

1.Manegirial Economics

Fort教授(https://www.tuck.dartmouth.edu/faculty/faculty-directory/teresa-fort)によるミクロ経済学の授業。完全競争市場における短期均衡・長期均衡という基礎的事項に始まり、完全競争ではない市場において企業がどのように行動するのかを主にはプライシング手法を通じて学んでいきます。授業はケースが多く、アルミニウム市場、海運市場や漁師等々の様々な立場に立って、市場を経済学の観点から分析し、どのように将来を見通し、行動を起こしていくのかを考えていくことができました。個人的に、経済学って理論としては面白いけど、実際のビジネスにどうやって使うんだよ・・・と思っていたので、ケースを通じて実際のビジネスの場での応用力を身につけられたことは良かったかと思います。また、教授の教え方は、市場をどのように分析していくかという思考のフレームワークに重点を置いていたので、産業構造の捉え方を身につける上でも面白い授業でした。月曜朝一にも関わらず、教授の熱量が凄かった・・・

2.Analytics I

そうなんです。Iなんです。Fall BにはAnalytics IIが待ち構えており、統計という分野がコア科目においても以下に重視されているかが分かります。Dicision Treeの作り方に始まり、それに基づいたリスク分析の手法・意思決定の仕方を学び、後半はSPSSというアプリケーションを用いて回帰分析の手法について学んでいきます。経済学もですが授業の進むスピードが速く、毎回の課題をこなしていくのに必死でしたが、一応、回帰分析の仕方・読み解き方・各分析手法における問題点等を学ぶことができました。すごく沢山のことを学んだ気がしますが、まだこれで「I」なの?って感じです。統計の授業もケースが多く、ビジネスシーンからDecision Treeを作り上げていくことは、実際のビジネスの場で意思決定する際の頭の整理をする力を養うことに繋がったかなと感じます。

3.Managin People

人材管理(モチベーション、行動科学、倫理、ネゴシエーション等)について学びました。Feiler教授(https://www.tuck.dartmouth.edu/faculty/faculty-directory/daniel-c-feiler)は40歳以下の教授Top40にも選ばれたことのある教授で、授業へのエンゲージメントが半端ない教授でした。人材管理を教えているだけあり、生徒のモチベーション高め方や自分自身の魅せ方等、相当考えているイメージです。毎回、実験的に何らかのアクティビティに取り組んだ上で、そこに潜むバイアスを示しながら、それらにどのように向き合っていくかを学んでいきます。砂漠でのサバイバルについて、異様に良いスコアを叩き出した際に、教授から理由を問われ、漫画で読んだ知識をフル活用したと回答したところ、クラスメートの間で漫画好きと浸透してしまいました。海外でも日本の漫画は有名で、それをきっかけに漫画好きのアメリカ人(授業のズームの背景にはいつもハイキュー!!のポスターが・・・)とも食事にいけたので良かったです。話がそれましたが、この毎回のアクティビティで見事にみんなバイアスにハマっていくのが面白かったです。どんなに優れた人でも必ずバイアスには囚われるのだということを知った上で、リーダーを目指していくことが大切だと思います。

4.Managing Communication

所謂スピーチやプレゼンの授業。スピーチの質を高めるための理論や技法、効果的な資料の作り方を学ぶことが出来、ある意味一番実践で使える授業だったかもしれません。コンサルタントをしておられる方には当たり前のことかも知れませんが、Think-cell(資料作成サポートのアドイン?)最高すぎだろ・・・と感じました。Tuckは色んなアドイン機能を提供してくれるので、自分はさておき、PCのスペックばかりがどんどん強化されていきます。教授は元コンサルタントの方も多く、銀行勤務時代とは違った資料の作り方をマスター出来たほか、毎回の授業でスピーチやプレゼンをし、それを録画したものを自分で見て感想を提出することになるので、なかなか心を削られました。クラス全員からフィードバックも貰えるので、自分自身を改めて客観的に見る良い機会となりました。


ちなみに、会計学については僕はExemptionしましたが、周囲にはFall Aで一番良かったという人が沢山います。このExemptionの是非についてもそのうち書こうと思います。

各科目の学びの多さはそれぞれのバックグラウンドにも寄るところですが、改めて何かを体系的に学ぶことはとても良い機会となりましたし、コールドコールのドキドキに耐えたり、テストの点に一喜一憂してみたりと、久々の学生気分も満喫することができました。

Fall BはStrategy、Capital Market、Analytics II、Marketingです。Marketingの事前のReading課題が99ページあるのを見ると先が思いやられますが、頑張ります。

Tuckは、リクルーティングの繁忙期が1月頃に来ることを踏まえて、秋タームに必修授業(かつリクルーティングに役立ちそうな科目)を寄せており、冬は比較的フレキシブルとなっていますので、アカデミックとリクルーティングのバランスも取りやすくなっています。リクルーティングにあまり力を入れない人は、冬に選択科目をがっつりとって勉強まみれにもなれますので、ご心配なく。

それではまた。

Yuta (Class of 2022)