2021年1月26日火曜日

NH州の観光、アウトドアについて

 今回は、完全に観光情報、特にアウトドア情報です。

 パンデミックの影響で海外旅行や全米旅行等はできませんでしたが、2020年を通じて、ニューイングランド地方の様々な観光を楽しむ機会がありましたので、その情報を共有させていただきます。書きたいことが多すぎて、途中で力尽きそうなので、シンプルにおススメ順に紹介したいと思います。



 (1)White Mountainエリア

White MountainNH州が誇るアウトドア天国です。地図に見えるLincoln, Conway, Mt. Washington, そしてLittletonまで広範にわたって遊びどころが満載です。

White Mountainの玄関口であるLincolnでは、冬のIce Castleが有名です。Lincoln付近には100ドルもしないモーテルがたくさんあります。レストランはWoodstock Inn Breweryがおすすめです。10分程北に向かうとThe Basin(無料)、Flume Gorge(州立公園)といった水がキレイ系の観光スポット、西に10分のところにはLost River Gorge(州立公園)という洞窟群があって家族連れでにぎわっています。行ったことがありませんが、Loon Mountain Resortというでっかいスキーリゾートも目に入ります。

Flume Gorge


Ice Castle

LincolnからConwayに向かう東西の道路が、THE KANCAMAGUS HIGHWAYで、特に紅葉ドライブの名所として知られています。Highway入ってすぐのLincoln Woods5ドルの駐車券を買えば(Honor systemですが)、Highwayの中に10以上あるフォトスポットを楽しめます。フォトスポットの中には、短いハイキングロードもありまして、片道10分程度のSabbaday Fallsという滝を見に行ったり、Champney Fallsは片道30分くらいだったり、Rocky Gorgeの川もキレイで、アメリカ人は皆、川の中で泳いでます。ほぼすべてのスポットにトイレが併設されているのも、トイレが近い派としては有難い限りです(冬季はLincoln Woodsのトイレだけ空いています)。私は、夏、秋、冬と3回このHighwayを通りましたが、どの季節も違った表情を楽しめます。また、私は使っていませんが、Highway沿いにはキャンプグラウンドも多数あります。

Kancamagus Highway

ConwayにはConwayScenic Railroadという観光列車があり、1時間の簡易なものから、5時間かけてWhite Mountainを周遊する壮大なものまであります。私は未経験ですが、春になったらこの5時間のに乗ってみたいなと思っています。North ConwayにはAttitash Mountain Resortというリゾートエリアがあり、宿泊にはここがおススメです。夏はハイキングやプール、冬は巨大なスキーリゾートなのですが、宿泊施設のコスパが抜群です。やたら広いジャグジー付きの部屋が100ドル前後で宿泊できることが多いので、White Mountainに行くときは、私はいつもこのホテルの値段から調べています。このエリアではRed Foxというレストランが大変おススメで、お店のグラスまで4つも買っちゃいました。

Conwayから北に30分程度ドライブすると、米国北東部最高峰のMount Washingtonです。登るには、①Auto Roadを運転、②Cog Railwayという登山鉄道、③ハイキング(片道約4時間)という3つの方法があります。私は①と②で登ったことがあり、山頂付近でハイキングしてきたTuckの同級生に偶然会ったりもしましたので、来春は私も頑張って登ろうと思っています。オートロードや登山鉄道からの景色は、言うまでもなくとてもキレイです。 Mt. Washingtonのふもとには、ブレトンウッズ協定の交渉が行われたOmni ResortMount Washingtonがあります。安くても1250ドル程度、週末はもう少し高かったりします。が、ホテルの作りは拡張高く、ブレトンウッズ協定の史跡も見れたりします。そして、レストランではMt. Washingtonを眺めながらディナーを楽しめます。ホテルがゴルフ場やスキーリゾートも所有していますので、どの季節に宿泊しても、ゴージャスなリゾートを堪能できます。是非、一度はお試しください。また、このMount Washingtonのあたりは歴代大統領の名前を関した高山が多く、名ハイキングロードが集積していますので、体力に自信のある方は1日がかりのハイキングを楽しめます。自信のない方も、例えばMount Willardは片道1時間弱の登山ですが、絶景を楽しめます。さらに、秋はここら辺をドライブするだけで紅葉がめちゃめちゃキレイですし、冬はMuddy Paw Sled Dog Kennelという犬ぞりスポットもあり、私は近々行ってくる予定です。

Omni Resortのレストランから見るMt. Washington


 

Mt. Washingtonの山頂から

Mt. Willard山頂からの景色

Mt. Washingtonエリアから西に20分ほど行くとFranconia, Littleton, Sugar Hillというあたりに来ます。このエリアの夏の一番の見所はEcho lakeという本当にキレイな湖です。夏季は湖で泳ぐこともできますし、Artist's Bluff Loopというハイキングロードからは湖全景を見下ろせます。Echo lakeに隣接するCannonはこれまた広大なスキーリゾートです。Sugar hill6月のルピナス祭りが有名ですが、私は訪問が遅かったため萎れてましたので、来春リベンジ必須です。

冬のEcho lakeと右に見えるのがCannonスキーリゾートの一部

Artist's Bluff Loopから見る夏のEcho lake

以上でようやくWhite Mountainを一周できました。私が初めてWhite Mountain Areaを訪れたのは入学から半年後の2月のIce Castleでした。そして去年の10月に紅葉を見た際に、何故1年生の秋に訪れなかったのかと、ひどく後悔しました。皆様が入学されましたら、Fall A&Bは恐ろしく忙しいとは思いますが、10月のFall Breakは紅葉のピークですので、是非ともWhite Mountainでリフレッシュされることをお勧めします。

さて・・・ということで、あまりにWhite Mountainだけであまりに長くなってしまったので、一旦やめます。地図で赤丸で囲ったエリアについては、随時書いていきたいとは思っていますので、気長にお待ちください。

2021年1月16日土曜日

Tuckの就活サポ-ト

 いよいよ2nd Roundの面接シーズンになりましたね。出願頂いた方は、大変な時期と思いますが、もう一踏ん張り。お体にはお気をつけて、是非頑張ってください!

さて、10月頃から続いた長い就活もようやく一段落したので、Tuckにおける就活サポートについて、ご紹介したいと思います。

まず、Tuck生の進路ですが、コンサルが3~4割、金融系が3割、テックが2割、残りはその他色々といった、ビジネススクールにおいては割と典型的なものとなっております。私自身も、コンサルティング業界でのインターンの機会の獲得を目指して頑張ってきました。


(1)キャリアセンター

ビジネススクールの就活においては、各スクールでキャリアセンターが様々な面で支援をしてくれます。Tuckにおいても、各種情報提供、レジュメの作成サポート、面接の練習、イベント/セミナーの開催等々、沢山のサポートを得られます。また、キャリアセンターの職員も、元マッキンゼーといった人達ばかりですので、かなり実践的なアドバイスがもらえます。私の場合は、10月~12月にかけて、5回ほど1対1での模擬ケース面接を実施してもらいました。1人1人に手厚いサポートを提供できることは、スモールスクールたるTuckの強みです。


(2)キャリア系のクラブ

コンサルティングクラブ、ファイナンスクラブ、テッククラブ、ゼネラルマネジメントクラブ等、希望する進路を同じくする生徒達で形成されたクラブが多数あります。

既にその業界のトップ企業からオファーをもらっている2年生を中心に、企業とのネットワーキングイベントの開催、学生同士の交流イベントの開催、面接対策等々を行っています。

私が所属していたコンサルティングクラブにおいては、1年生4人に対して2年生1人のメンターがつき、ケース面接について丁寧なレクチャーを行ってもらえた他、その後はメンターであるかどうかは関係なく、2年生との1対1での模擬ケース面接を実施してもらえます。私は5~10回程、練習に付き合ってもらいましたが、多い人はその倍以上2年生と練習していると思います。

また、1年生同士での練習の機会も、クラブ内でのマッチングにより実施され、合計50回くらいケース面接をやっている人もいました。(キャリアセンターや2年生との練習も合わせて、平均すると大体皆さん30回くらいはやってるのではないでしょうか・・・)

その他のキャリア系クラブも大体似たような活動をしています。


(3)アルムナイネットワーク

特にアメリカで就活をする場合、ネットワーキングに相当な時間を費やすことになります。多い日は一日15回もコーヒーチャットをしているような猛者もいました。カバーレターに、「御社の○○さんと話して・・・」みたいなことを書いて志望度の高さを示したりするようです。この場合、自分が進みたい企業にアルムナイがいるととってもスムーズにいくのですが、Tuckの場合、トップスクールの一つでもあり、みんなが目指す有名企業には大抵アルムナイがいる他、みんなTuckが好きなので、Linkedin等でいきなり連絡をしても、レスポンスがいい人が多いと聞きました。(私自身は東京オフィス向けで就活をしているので、クラスメイトから聞いた話となりますが・・・)

これはTuckに限らずですが、MBA取得者はPay it forwardの精神を大切にしている人が多いように感じられ、頼れるアルムナイネットワークがあることは、大変心強いことかと思います。


(4)冬学期のスケジュール

Tuckは秋学期を2つに分け、相当詰め込みで勉強する代わりに、冬はコア科目が2科目しかなく、選択科目を取らずに就活に全力を注ぐことも可能なスケジュールになっています。また、多くの選択科目も含めて、月曜と火曜に時間割が寄せられているため、水曜から毎週五連休とすることもでき、NYや西海岸にも飛び回れるようになっています。(尤も、今は大抵Zoom面接ですが。)

これは就活の支援を重視しているとともに、就活を理由にアカデミック面を妥協することを良しとしないというスクールの方針の顕れだと個人的には思っています。中途半端に両方やるぐらいなら、秋は勉強、冬は就活、春からまた勉強とメリハリの利いたスケジュールで留学生活を送れというメッセージなのだろうと・・・


そんなこんなで、本当に大変な就職活動ですが、学校一丸となって乗りきっていこうという雰囲気があるので、楽しんでやれたと思っています。入学早々から活動が始まり、ウンザリしますが、これもMBA生活の醍醐味かもしれません。