2020年3月25日水曜日

Why Tuck? 続編

在校生として感じる、ギャップで見たWhy Tuck?について続きを書きたいと思います。


授業と教育が意外としっかりしている

正直、私は授業についてはほぼリサーチをしていなかったですし、多くの受験生の方もイメージはないと思いますが、満足度は高いです。これまで受けた授業の中でも、以前書いたTaxes and Business Strategies (Robinson教授)は本当に学びの多い授業でした。Global Economics for Managers (Bernard教授)は、現実社会を、経済理論と直観を見事に駆使して理解する素晴らしい授業でした。学んでいるテーマはベーシックであるにもかかわらず、その深堀り方や多面的なとらえ方がエグいので、過去に経済学を勉強した人にとっても新たな発見の多い授業です。

Stocken教授のFinancial AccountingとCheng教授のCapital Marketsは、授業が超わかりやすく面白く、特に金融・会計のバックグラウンドがない方にとって価値があると思います(バックグラウンド次第ではWaiveも選択肢です)。

それから、Winter Termで取り組んだIndependent Studyでは、Eckbo教授に指導教員になっていただき、面白くて優しいおじさんだな~くらいに思っていたのですが、ファイナンス界では相当な権威のようです。他にも○○○の50人とかみたいのに選ばれている教授はゴロゴロいます。

勿論、すべての教授と授業に大満足ということはありません。たとえば、新任の教授の授業は、何年も教えている教授と比べると見劣る部分があるのは否めないと思います。それでも、どの教授も学生からのフィードバックには真摯に応えて授業に活かしてくれます。「Tuckという小さいムラでは、評判がものすごく大事」ということが、教授にとって健全なプレッシャーになっているんだと思います。

もしTuckは全体的には良いけどアカデミック面でどうなの?と考えている方がいるとすれば、そのイメージは捨ててもらって大丈夫です。


意外と便利

私が知る限り車で10分程度の範囲内に、スーパーはCOOP3店、プライスチョッパー2店、ハナフォード、Shaw'sがあります。同圏内に大型店のWalmartとKmartもありますし、納豆や油揚げも買えるYipings Asian Market、Stern’sという安くて美味しい八百屋さんもあります。

Dartmouth Coachに乗れば、ボストン市内・空港まで3時間、New YorkのGrand Centralまで5時間です。ボストン行きも十分なクオリティですが、New York行きは椅子がもっと良いので5時間有意義に過ごすことができます。両方ともWifiとトイレ付きです。

それからMaine州のポートランドまでは車で3時間程度であり、渋滞皆無なので気分の良いドライブができます。そしてポートランドでは、なんと塩水ウニやタラの白子、あん肝が買えます。というかここはアメリカ随一の海鮮の街で、牡蠣やロブスターも楽しめます。リッチな方々は、ポートランドにサマーシーズン用の家を持っていて、冬季のフロリダの家と使い分けているそうです。だから、夏は人口が倍になるとのこと(「観光」ではなく「移住」でです)。

当然、ニューヨークやロサンゼルスほどの便利さではありませんが、代わりに自然・治安・物価・渋滞フリーといった環境メリットを享受できます。


↑ ポートランドの和食レストランで食べたあん肝



↑ 生ガキ



↑ 買って帰った塩水ウニ


2020年3月19日木曜日

Why Tuck?

Tuckでは3月のSpring Breakの間にFYP GOやGIXなどの海外プロジェクトが行われるのですが、今年はコロナウイルスの影響で中止になりました。残念ですが、仕方がないですね。また、春学期の授業は全てZoomを使ったオンラインで行われるようです。これはTuckだけではなく、私が知る限りほぼすべてのMBAが同様の対応を取っています。


受験生の皆様においては、Tuck含め各校の2ndの結果が出ているところかと思います。中でもこの時期悩ませるのがWaitlistedの扱い。どれくらいのオッズの賭けなのかもわからないのがストレスフルなところだと思います。

私の場合は全8校出願し、3校がWaitlistedでした。で、私の場合は、Tuckの志望度が高かったため、Waitlisted校には全くアクションを起こさずに辞退をしました。が、もしTuckの志望度が高いのにWaitlistedになってしまったという方がいれば、是非もうひと踏ん張りアクションを取ってほしいと思います。

理由としては、

①Waitlistedは、そもそもアドミッションからのポジティブなサインであること
②Tuckのようなスモールスクールでは、国籍や職歴の調整の可能性が高いこと=同カテゴリの合格者が他校に流れて辞退すれば、空席ができる可能性がある
③その空席をめぐっては、多くのwaitlistedの受験生が積極的な行動をとらないこと=少しの労力で、他のWaitlistedの受験生と差別化できるのでコスパが良い


さて、今日はWhy Tuckについて書きたいと思います。コミュニティ、ゼネラルマネジメント、リーダーシップ教育への注力等については既にご存じだと思うので、私が個人的に感じたギャップ、つまり入学後に気づいた良さを書きたいと思います。

また、エッセーの時期でもないので、高尚な建前よりも本音ベースで、具体的なメリットに焦点を当てたいと思います。


同級生が300人未満というスモールスクールならではの機会

入学前は想像してもいませんでしたが、著名な方と少人数で話す機会がふんだんにあります。私は、ゲストとしてTuckに来たCXO、教授、政治家等とのランチに数回応募しましたが、希望は全て叶い、学生数5名~10名という環境で聞きたいことを色々と聞くことができました。特にT’96でLIXILの瀬戸CEOが来校した際は、瀬戸CEOとLIXILの方1名、学生4名、教授1名という超少人数で話す機会がありました。

もう少し補足をすると、過去の記事にもある通り、Tuckはその辺鄙な土地柄、ゲストは泊りがけで来校します。ゆえに授業で90分間講演してトンボ返りということはなく、授業+ランチセッション+ディナーセッションと様々な機会がセットされます。この超少人数でのゲストとのinteractionはTuckならではのメリットです。

また、より大規模な講演等もありますが、大規模と言っても参加者は~150人程度です。なので、質問したくて挙手をすればほぼ確実に自分の番は回ってきますし、講演終了後に個人的に話したければ1人や2人待てば簡単に話せます。

長くなったので、他のメリットは次回にします。