2014年1月5日日曜日

Fall Bを振り返って

Fall Aに続く、9週間のFall B学期が終了したこのタイミングを捉え、幾つか所感を述べたい。
[クラスへの貢献]
私は英語ネイティブの学生と比べたら当然英語力も劣る訳で、クラスではleadershipmanagementといったディスカッション中心の授業より、統計学やミクロ経済学といった計数中心の授業での貢献が主になるのであろうと当初勝手に想像していた。ところが蓋を開けてみたら、逆であった。自分のハードスキルがまだ足りないことを認識させられるのと同時に、自分のソフトスキルも通用するということを感じることが出来た。
様々な授業でプレゼンを行う機会があるのだが、私は特にプレゼンの場に於いて教授や同級生から高評価を得ることが多く、これは大きな自信となった。プレゼンでは分かり易さを追求し、そして兎に角練習を繰り返す。これを徹底した結果、世界中から集まった同級生を前に英語でプレゼンを行っても、日本語でのプレゼンと同程度のクオリティーを保つことが出来た。そして色々な気付きもあった。例えば、アメリカ人の中には、アメリカ以外のことをそこまで理解していない者もおり、プレゼンのトピックスをグローバルな観点で展開していけば、彼らにとっては普段とは違う観点になるので、大変関心を持って聞いてくれるという事だ。ある時、私が『欧州債務危機』について5分で説明しなければならない状況があった。そこから、ユーロ通貨の在り方、ユーロ通貨導入に至る政治的な思惑と経済的効果のバランス、と一見すると必要以上に話を拡げていったことで、クラスメートを飽きさせることなく話に引き込むことが出来た。
[学び]
今の時点で、学校で得られる学びについて思うのは、ハードスキル・ソフトスキル・人脈はもちろんではあるが、『同級生から受ける刺激』が一番大きいということ。同級生はビジネススクールに来ている時点で意識が高い人たちということになるのだが、世界中から集まったそのような仲間に毎日囲まれて議論に没頭できる自分は大変幸せな環境にあるのだと思う。

同級生に共通して言える長所としては、『いつでも反応が速い』、『いつでも自分発信で動ける(即ちしっかりリスクが取れる)』といった姿を生活の中の何気ない場面で見せ続けてくれることである。また個別では、『極端に積極的である』、『突き抜けて性格が明るい』、『常に頭をフル回転させアイディアがとめどなく溢れ出てくる』等と、それぞれが自分のリーダーシップスタイルを持っている。これは以前にTuck同級生紹介でも触れた通りである

そしてTuckでの生活全般を通して磨かれるのは究極のタイムマネジメントスキルであると言える。限られた時間の中、メリハリを付け、意思決定を重ねていく。これらが極端な迄の忙しさの中で鍛えられていく。
[2014年に向けて]
Fall Bを一言で言うと『同級生との出会いと、与えられた環境に感謝』、そのように感じさせてくれる数ヶ月であった。そしてこの環境(ビジネススクール)はいつまでも続くものではないので、2014年も『今ある環境でしか得られないものをしっかりと吸収する、その為にしっかりと集中する』という想いで引き続き精進していく所存である。 

よしかん (T'15)