今週も、アメリカで最も住みやすい州、ニューハンプシャーからお届けします(笑)。
私が一年生の必修で好きだった授業のひとつにGlobal
Economics for Managers(GEM)があります。Tuckに入学するまで知らなかったことなのですが、実はGEMの担当教授の一人であるBernardは日本政府のアドバイザーも務めている人物で、時々日本に出没しています。そんな日本贔屓のBernardは日本のケースを授業で取り扱うことも多く、昨年は”Japan's Automakers Face Endaka”ケースをきっかけに、校内では”Super Endaka”が流行語となり(笑)、ついには”Club Super Endaka”というクラブまで学校の近くに出来てしまいました。。。
一年生の必修授業GEMでBernardが教える内容はマクロ経済学の基礎です。Bernardは理論を教え込もうとするのではなく、『直感的に考えたら○○だよね?』と、良く言えば分かり易く、悪く言えば多少簡易化し過ぎている部分もある中で、世界経済の動向を把握しようとします。マクロ感を理解する上では状況を感覚的に捉える必要がある、という彼の授業スタイルに私は個人的に大変好感を持っていました。そしてその時から『来年は是非Bernardの選択授業も履修してみたいな』と思うようになりました。
二年生の選択授業ではBernardは”Countries and Companies in the International
Economy”を担当しています。これは『世界経済のマクロ動向が、どのように個別企業に影響を与えるのか』を分析する授業です。従って、引き続き教科としてはマクロ経済学であるものの、(GEMのように国単位の話ではなく)個別企業を題材としたケースを使って授業が進められます。Tuckに最もよく見られる、典型的なケースメソッド授業です。Bernardの鋭いinsightを交えながら展開されるクラスディスカッションから得られる気付きは多く、大変充実した内容であり、履修して正解だったと感じています。Tiffanyの日本に於ける三越との関係を扱ったケース(Tiffanyの日本での販売に関し、Tiffanyが三越に売り切ってそこから三越が日本市場に転売するモデルから、三越を代理店として起用して飽く迄もTiffanyが直販する形へとビジネスモデルを変えなければならなかった理由を分析)など、Bernardだけに、依然として日本が関係するケースが授業では多く見られ、日本人の私は人一倍授業を楽しんでいます。
ところで蛇足ですが、アメリカの人気ドラマ”The Office(US版)”の主役キャラの一人、Andy BernardはTuckのAndy Bernardから名前が取られています。。。
よしかん(T’15)