Tuck ‘18のM.Mです。
前回に引き続き、アメリカの就活事情に関してのエントリー Part 2です。前回は主にPre-MBA RecruitingとNetworkingに関して書きましたが、今回はResume Drop、Close List、Interview、Offerに関してお伝えしようと思います。
12月:Resume Drop & Close List
Banking、Consultingともに、Networkingが終わると、11月末もしくは12月初旬に実際のResume
Dropがあります。Networkingの段階からResumeを送るよう依頼されることがほとんどなので、学校が始まったら早い段階でCareer Centerの方々とともに、業界に応じたResumeのブラッシュアップをしておくことをお勧めします。
Resume Dropでは、学校ごとの応募システムやその企業の応募システムを通してResumeとCover Letter(あと企業によっては12月時点での成績表)を提出します。基本的にOn
Campus Recruitingの場合、ほとんどの企業が同じ締め切り日を設定するのですが、Off Campus
Recruitingの場合は、各企業ごとに締め切り日が異なるので、注意しましょう。Bankingでは、基本的にNYC Officeの場合は、On Campus Recruitingの場合と同じ締め切り日ですが、西海岸のOfficeだと、(数日から数週間ほど)締め切り日が異なっていたので、僕はそちらに合わせて応募しました。
その後、約2週間ほどで各銀行からClose List(Interviewに呼ばれる生徒のリスト)が学校のCareer Centerに送られ、Interviewに呼ばれた生徒にはInterviewの詳細に関して連絡がいき、Interviewに呼ばれなかった生徒は多くの場合そこでその企業への応募は終了になります。
Interviewに関しては学校ごとにシステムが異なるかと思いますが、TuckではOn Campus Recruiting に限ってのみ、Close Listの他にBiddingというユニークな形態をとっています。例えば、ある銀行Aが20名Interviewしたいと思ったら、その半分10名は銀行Aが自由に選択しClose Listを作成できるのですが、残りの10名の枠はオープンにしておかなければいけません。Close Listの発表後、Close
Listに選ばれなかった応募者が、それぞれ持ち分のPointsからInterviewに行きたい企業にBidし、Bid Pointsが高い10名が残りのInterview枠を獲得するというシステムです。Off Campus
Recruitingに関しては、Biddingはなく、Close Listのみなので、僕はBiddingを経験していないのですが、Close Listに選ばれず、BiddingからOfferをもらった生徒もいるそうなので、Close
Listに選ばれなかったら全く希望がないということもないそうです。
1月: Interview
Interviewは、Banking、Consultingともに、基本的にFirst Round Interview、Final Round
Interviewと2回に別れています。On Campus Recruitingを通して行うNYC OfficeのInterviewの場合、First
Round Interviewを、その学校のRecruiting TeamのメンバーとCampusで行い、そこでの出来の良かった生徒がNYC Officeで行われるFinal
Round Interview(こちらではSuperdayと呼ばれてます)に呼ばれます。Final
Round Interviewでは、その学校のRecruiting Team以外のメンバーにInterviewされ、最終的な結果が出されます。Interviewの形式は、大体First Round
Interview、Final Round Interviewともに、1回のInterviewは30分、Interviewer
1人・生徒1人、もしくはInterviewer 2人・生徒1人の形を取ることが多く、Informational Interviewで聞かれるような“Walk me through your resume” 、“Why
Banking?” 、“Why this firm?”、“Why this
group?”などの基本的なものに加え、Banking特有のTechnical
Questions、Fit Questionsを出されます。これらのTechnical
Questionsは、Career Centerや就活に特化したStudent
Clubなどに、準備するための教材などが沢山あるので、積極的に活用しましょう。多くの生徒を見ていると、まずはWhy
Banking, Why this firmなどをきっちりと固めてから、11~12月ごろからTechnical
Questionsの準備をし出す人が多いようです。
僕の場合は、西海岸のOfficeだったので、First Round Interviewは電話で2回行い、その後Final Round Interviewは実際に西海岸のOfficeに出向いてInterviewを受けました。基本的に形式・質問内容などはほとんど同じでしたが、西海岸のTechnology
Bankingという業界を絞っての就活だったので、Technology関連企業の質問、Technology
Trend、Technology関連のM&Aなど、Technology関連の質問が多かったです。多分に、Technology Bankingやりたいって言うぐらいだから、この程度は知ってるよね?というチェックだったのかなと思います。
2月-3月:Offer
1月中旬から1月末にかけてInterviewが終わると、銀行にもよりますが、大体1~2週間、ほど待って、Offerが出ます。Offerが出たら、Offer Letterにサインして就活終了です。生徒によってはいくつかOfferをもらって、各銀行の話を更に聞いてから決めたいという人もいるみたいですが、9月からのNetworkingなどで大体志望度は固まっているので、いくつかOfferをもらっても、ほとんどの生徒はほぼ当日もしくは数日中にサインする人がほとんどでした。
ちなみに、このOfferはSummer
InternshipのためのOfferで、Summer Internshipでの働きぶりなどによって、Full Time Offerが出るか決まるので、いくつかSummer InternshipのためのOfferをもらった後に、いろいろグズったりすると、Full Time Offerをもらう確率が減る可能性があると言われているので、それも影響しているかもしれません。
以上大分長くなってしまいましたが、アメリカのBanking就活エントリーでした。日本人MBA生のブログは沢山あるのですが、アメリカでの就活に関しての情報は限られていて、あったとしても情報が古かったりしたので、少なくとも僕はMBAが始まる前にアメリカでの就活がどんな感じになるのかわからないままMBAを始め、その後手探りで四苦八苦しながらもCareer Centerの方々やアメリカで就活をした大学時代の友人たちにお世話になりながら、就活しました。このエントリーを読んで、今後アメリカで就活をする日本人MBA生の方々が、僕が経験した失敗や無駄に終わった数々の間違った努力を経験することなく、就活で成功を収めるお役に立てれば幸いです。
P.S. ちなみに、情報が少し前のものになってしまいますが、以下のKelloggの2009年卒の方のブログがアメリカでの就活事情に関して一番詳しく書かれています。アメリカでの就活がなぜ厳しいのか、どういうふうに対策すればいいのかなど事細かに書かれていて、厳しさの実感値は(この方の時は2008年の金融危機の後なので今年の比じゃないかもしれませんが)自分の経験値と一番近いかなと思います。