Fall Aでは、Managerial Economics, Analytics, Financial Accounting, Management Communication, Managing Peopleという5科目を履修します。どの授業も面白く授業中に眠気を感じたことは一度もなかったのですが、個人的に一番好きだったのはManaging Peopleという授業です。
その名のとおり、どういう風にチームや組織をマネジメントするかを学びます。たとえば「モチベーション」をテーマとした回には、Individual pay-for-performanceの運用にかかる問題、つまり何を指標にパフォーマンスを測定するのか、チームでの仕事の場合個人の貢献をどう捉えるのか、あるいは、金銭以外のIntrinsicなモチベーションは何に起因するのかといったことを議論します。
また、「チームワーク」をテーマとした回では、様々なチームワークの罠を体験させてもらえます。役割分担をしっかり決めた結果、それぞれの境界部分が無責任になっちゃうとか、チームの意思決定が、専門性の高い人じゃなくて、なんとなくリーダーっぽいキャラの人に支配されちゃうとか。
こういったことを授業で経験して議論して終わりではありません。中間レポートと最終レポートの問題が実によくできていて、私にとっては授業中の学びを昇華させる良い機会になりました(ついでに興味深い参考文献も毎回たくさんもらえます)。
その他にも「フィードバック」「女性とマイノリティ」「ナッジ理論」などなど、本当に幅広いテーマを扱う授業なので、ここで学ぶのは基礎の基礎です。が、自分が仕事をしていた時、従業員の立場として「そりゃねーよな」と思うマネジメントの言動、逆に自分がマネジメント側として色々思い悩んでいたこと、自信をもって解決できなかったことを、広くTheoryとして捉えなおし学ぶことができ、Organizational Behaviorの基礎を身につけられたように感じます。
この後はLeadership Coaching、Managing Organizationsでより深くこのテーマを学べるようなので、期待が高まります。