2013年6月9日日曜日

Tuck 2013 Japan Trek

今回は3月に行いましたJapan Trekについて振り返ろうと思います。TuckでのJapan Trek(以下、トレック)は09年から数えて今回で5回目、日本人在校生が1年目の春休みを利用して日本国内各地へ同級生を案内し、共に食事、文化、娯楽を楽しむことで日本について様々な側面から理解を深めてもらうことを目的としています。さらに今年はJapan Learning Expedition*1)の参加者と合わせて総勢70名が日本を訪れました。Tuckが一学年270名前後の学校であることを考えると如何に日本という国の人気が高いかをご理解いただけると思います。又、手前味噌ですが、トレック実施前から日本人が各自授業内外の様々な活動を通して同級生と交流し良い関係を築いていたからこそこれだけの人数に日本を選んでもらえたのはないかと感じています(春休み中には他にも元グリンベレー隊員の同級生が率いるアラスカサバイバルトリップ等魅力的な選択肢がたくさんあります)。

結論から書きますと参加者の高い期待に応えるべく9月の入学から程なくして準備を始めること半年余り、315日から23日までの激動の9日間、幾多のドラマ(?)を生み出しつつトレックは大成功に終わりました。念のため申し上げておきますとこれは私見ではなく、トレック終了後の参加者向けアンケート結果に基づいていた事実です(満足度5点満点中、平均4.9点を獲得!)。

波乱万丈のトレックで全ての出来事を振り返るには少々無理があるので以下訪れた場所でのハイライト及びトレックを終えてからの感想です:

315-17日(京都、大阪)

色々と組み合わせを検討した結果、まずは京都で集合し、日によっては大阪組、京都組とオプショナルツアーに分かれて行動し、その後箱根、東京へと移動するプランとしました。京都では日本の歴史的・伝統的な側面に触れてもらうために少々ベタではありますが、金閣寺、二条城、清水寺、伏見稲荷を訪問し、夜は舞妓さんの踊りを鑑賞という流れに。夫々趣きの異なる場所を訪れ、参加者は皆総じて異国情緒を満喫している様子でした。伏見稲荷では前年迷子になった人がいるので、とガイドの方から事前に警告されていたものの結局、集合時間になっても同級生のパートナーが一名現れず。その同級生及び日本人引率者二名で走り回っても見付からず諦めて下山したところ、そこには探していた彼の姿が。。集合時間を聞いておらず戻ってきたら誰もいなかった、とのことで大事には至らず安心していましたが、責任感の強い同級生は彼を激しく叱責しつつ、我々には平謝り。バスに戻ったら待っていた皆に「Welcome back!!!」と囃し立てられ最終的には何とか丸く収まりました。

翌日は京都をさらに深堀したいメンバーは嵐山を訪れ、保津川下りや座禅&お茶会へ。一方の大阪では取り組み毎の間の長さに参加者が飽きてしまうのでは、と懸念していた大相撲が意外にも大人気でした。興奮冷めやらぬ参加者の一部が日曜夕方の大変混雑したなんば駅で鼻息荒く相撲を取り始めた際には正直頭を抱えずにはいられませんでしたが、ここまで相撲観戦で盛り上がるとは思っていなかったため嬉しい誤算でもありました。その後、箱根、東京でも「近くで相撲を見れるところはないのか!?」とアメリカのスポーツバーのようなところをイメージして質問してくる参加者が続出する程の人気沸騰ぶり。観戦した際の印象では中高年の常連客が多かったようですが、相撲協会には未開拓の大きなマーケットがあるように思えてなりません。


嵐山にて、落ち着いた雰囲気で和みつつ昼から乾杯!



318-19日(箱根)

京都、大阪を満喫した一行は新幹線と観光バスを乗り継ぎ、途中沼津で新鮮な海鮮、ジャパンクオリティを極めたイチゴに舌鼓を打った後、一路箱根へ。この日は旅館に泊まり、温泉でさっぱりした後に美味しいお酒と料理で宴会を楽しんでもらい、さらに力尽きるまでドンチャン騒ぎというコースを用意しました。温泉では体を洗ってから湯船に入るように、と口酸っぱく伝えたおかげで皆お行儀よく入浴。ハノーバーでも未だに経験していなかった裸の付き合いで親交を深めることが出来ました。よほど新鮮な体験だったのか、秋学期のスタディグループも一緒だったブラジル人が帰国後も「俺はこんな狭い風呂で○○(私の名前です)と裸の付き合いをしたんだぜ!」と満面の笑みで他の同級生に自慢する姿を見て嬉しいようなちょっと止めてほしいような複雑な気分でした。

宴会では慣れない浴衣、お座敷とお箸に各人苦戦しつつも料理を楽しみ、間には日本人引率者と一部参加者のコラボレーションによる宴会芸もちゃっかり登場。さらにトレックのホストとして日本に来てくれたことに対する御礼を参加者に伝えるべく片手には日本酒、もう一方の手にはビールを持ってひたすら挨拶回り。参加者も満面の笑みで覚えたばかりの「Kanapa----i!!!」の発声で、一緒にグビグビ。大いに盛り上がった一行はそのまま階下のカラオケへ。(私は宴会芸及び挨拶回りでの無理が祟ってカラオケ序盤からの記憶がありませんのでこれ以上の記載は断念します)

お行儀の悪さに夜中に叩き出されるのでは、と少々心配していたものの、旅館側のご厚意と参加者の良識(?)のおかげで特に深刻な苦情が届くこともなく箱根を後にすることができました。そして途中芦ノ湖を臨む素敵なホテルで日本食に若干飽きて来た参加者を和洋折衷ビュッフェで喜ばせつつ、舞台はとうとう最終ステージの首都、東京へ。

大相撲と並んで大人気のカラオケで連日大盛り上がりでした



320-23日(東京)

トレックの開始からここに至るまで日中の観光に加えて夜も異国での未知の体験の数々にテンションが上がりっぱなしのため、東京に到着する頃には皆かなりの疲れが溜まっている様子でした。箱根からの渋滞も手伝って東京到着当日は二次会もグラス片手に談笑する落ち着いた雰囲気で皆早々とホテルへ足が向かい、やれやれ今日こそはゆっくり休める、、と胸を撫で下ろしたのも束の間、「あれ、○○(再び私の名前です)?何で東京にいるの?」とどこかで聞いた声が。。声の主は大学時代の同級生で某広告代理店勤務の友人。早々にホテルへ、と書きましたがすでに時計の針は11時を回っていたものの結局同級生たちは自分たちでホテルに帰れるとのことだったので私だけ踵を返して来た道を戻ることに。。思わぬ再会を喜びつつ眠たい瞼を擦る何とも複雑な気分の夜となりました。

翌日から充電完了した意気揚々の一行を浅草、皇居、丸の内、銀座、秋葉原、渋谷、原宿など都内各所に案内。日本人の意地を見せるべく時間配分や移動方法などとことん細部まで拘ったおかげで混雑した都内を大人数でも効率良く回ることができ、参加者も大変満足した様子でした。KAIZENをモットーに昨年のアンケート結果から今年は東京での時間を長めに取り多くの場所を訪問しましたが、中でも印象に残ったのは秋葉でのメイドカフェでの皆の困惑した表情と日ハム vs 楽天のオープン戦でのはしゃぎ様でしょうか。メイドカフェに関しては参加者の一人が直後に:”I love everything about Japan, I love everything about Tokyo, but this was … so different.. It was just so different.” と何とも表現しがたい表情で漏らした一言が全てを物語ったいるかと思います。野球観戦ではオープン戦にも関わらず鳴り物付きの応援が行われている盛り上がりっぷりや食事の選択肢の多さ(必ずしもそうでないと思いますが、アメリカの球場ではホットドッグしか売ってないと一部参加者は愚痴っておりました)にいたく感銘を受けていた様子でした。

他にも六本木から築地市場へ直行し、雨の中競り見学の受付に猛ダッシュし皆何とか整理券をもらえたと思ったら最後まで皆をタクシーに乗せていた自分とアメリカ人同級生の分だけ足りなかったり、私がある夜ホテルのロビーで力尽きていたら知らぬ間にブラジル人同級生にベッドまで抱え上げられ、起きた瞬間自分がどこにいるのか分からずひどく困惑したり、と色々ありましたが何とか無事最終日を迎え、何と最後の夕食の際には代表の2名から引率役の日本人在校生3名に対して日本での一週間余りを如何に楽しんだか、というスピーチと皆の感謝の言葉をしたためた色紙までもらえる感動的な幕引きとなりました。

東京ドームにて、オープン戦観戦がここまで盛り上がるとは想像もしませんでした(ファールボール二つ捕球、後ろに写っているマイケル・オブレイユ一塁手が一つ投げてくれたので計三つボール獲得)


同じく東京ドームにて、外人20名の団体は珍しかったのかスクリーンデビューも果たしました



トレックを終えてからの感想

正直申し上げますと、実際にトレックを終えるまでトレックで得られるものというのはあまり意識しておらず、自分の時間を使って日本を同級生によく知ってもらい日本人としての責任を果たすというある種の義務感に駆られていたとも言えます。そのようなトレック前の決して高くない期待とは裏腹にトレックを通して未だ訪れたことのなかった面白い場所をいくつも発見したり、在り来たりではありますが、他の国と比べて際立った日本の良さ(治安の良さ、高水準のサービス、文化的な多様性)を再認識したりすることが出来たことに加えて、何よりそれらの時間を同級生たちと共にすることが出来たことは自分にとって一生モノの経験だと言っても過言ではありません。

Tuckの魅力の一つとして比較的小規模な学校で同級生とより親密な関係を築くことが出来る点が挙げられますが、その中でも一週間強という短い期間とは言え、自分が生まれ育った国で時間を共に過ごし、自分のルーツを理解してくれる同級生とは特に距離が近くなったと感じており、他の日本人在校生と協力してこのトレックをやり遂げて心の底から良かったと思っています。

参加者の一人からは”magical experience”とまで形容されたトレックの噂は学期再開後に瞬く間に学内に広まり、1-2週間は誰かにすれ違う度にその話で声を掛けられたので今回トレックに参加しなかった同級生たちの日本に対する興味も大いに刺激して結果的に参加者の人数以上に日本の良さを伝えられたようです。又、トレック前も日本人としてそれなりの存在感を示していた自負がありますが、トレック後は「彼らのplanning/execution 能力は信じられないほど高い!」と一目置かれる存在にまでなったと感じています。

数十人のクラスメートを引率するには気力、体力共に相当使いましたが、ジャパントレックをTuck Japan Communityの素晴らしい伝統の一つとして今後も引き継いで行きたいと思います。


最後の夕食の際に参加者からもらった寄せ書き、真ん中の似顔絵(?)は日本アニメが大好きなインド人同級生が書いてくれました


*1-教授と共に様々な業種の企業を訪問し、後日レポートを提出することで単位を得られるプログラム。このプログラムについては引率を行った別の在校生が近日中に別途記事を書く予定です。

S.Y (T'14)

2013年3月7日木曜日

Entrepreneuership in Social Sector (ElectiveClass)


ビジターの方にTuckにおけるソーシャル・ビジネスやNon Profit Managementなどについて聞かれることもありましたので、今回はElectiveで開講されているEntrepreneurship in Social SectorESS)という授業について書いてみたいと思います。(1年生の冬学期は2つのミニコース以外は選択授業はないのですが、事前申請によってコア授業の免除が認められれば選択授業を取ることが可能です。同授業は私を含めて3人の1年生が履修していました。また、履修はしなくても、興味のある授業を聴講している友人もいます。)

日本でも「ソーシャルビジネス」「企業の社会的責任(CSR)」「社会的責任投資」「Base of Pyramid」など企業活動を通じて社会問題を解決しようとする取り組みへの注目が高まっているようですが、アメリカでも同様に(またはそれ以上に)、経済的な利益だけでなく、社会的な便益に興味を持つ学生が増えています。そのような流れを受けて、Tuckでもビジネスと社会貢献、あるいは、非営利組織のマネジメントに関する授業がいくつか開講されています。

そのうちのひとつがESSです。学期の半分で終了するミニコースとして開講されており、講義主体の前半(ESS1)と、実際のプロジェクトを実施する後半(ESS2)と、分けて履修することが可能です。私は両方とも履修しており、2月初めでESS1が終わって、今はESS2でコンサルティング・プロジェクトを実施し、昨日、無事にクライアントへのプレゼンテーションを終わりました。
私は元々ESS2に興味があり、ESS1ESS2受講の上で必須だった、というのが主な受講理由だったのですが、ESS1もよい意味で期待を大きく裏切る、非常に面白くて内容の濃い授業でした。

授業は主にケース形式で行われます。ケースはさまざまなトピックをカバーしており、たとえば非営利団体に対する投資案件の選定、大企業の貧困層向けビジネス、NPOのターンアラウンドと本当に多岐にわたります。分野としても、アートや児童福祉、人権、ヘルスケア、貧困問題と、さまざまな分野が扱われるように工夫されています。たとえば、貧困層向けビジネスについては、どのように利益を上げるか、ということだけでなく、「貧困層を搾取している」という批判にどう対処するのがいいか、など、とても実践的な内容でした。

何よりこのクラスで最も印象的だったのはビジターです。ほぼ全ての授業にゲストビジターが来るのです。
といっても、ビジターが頻繁に来る授業自体は珍しいものではありません。この授業の素晴らしいところは、ケースで扱われている団体から、実際にビジターが来る、という点です。

ケースでの問題点に対して、実際にどのように対処したのか/するべきだったのか、生の声を聞くのはとても説得力がありました。

また、殆どのビジターとはランチや個別ミーティングのチャンスも設けられており(こちらは授業を履修していなくても申し込めます。Tuckには毎日のようにビジターが来ますが、場所柄、多くの人がHanoverに宿泊しますので、ビジターとランチやディナー、朝食を一緒に取る機会に恵まれています)、NPOで何十年もキャリアを積んでいる人から、ボストンコンサルティングのパートナーを経てNPOに転職した人まで、様々なバックグラウンドの方に直接、自分の疑問や意見をぶつけることができたのも、勉強になりました。たとえば、新しいNPOを設立したときに、ファンドレイズのために、どのように自分のビジネスキャリアを活用したか、組織運営においてNPOと営利企業で働く人のマインドセットの違いを理解することの重要性など、実体験に基づくお話はとても面白かったです。

ESS2ではケースでも扱われたSt. Jude's Ranch for Childrenという児童の保護・養護に関するNPOをクライアントとして、メディア戦略に関するプロジェクトを実施しています。期間が短いのでかなりスコープは絞られるものの、授業の担当教授以外にも、ブランドマーケティングやKotlerと共著によるマーケティングの教科書で有名なKeller教授などに協力してもらい、ESS1とはまた違ったチャレンジを楽しんでいます。(ESS2についてはまた別途、ご紹介します。)

もちろん、授業以外にもビジネススキルを活用した社会的なインパクトやNon Profitに関する経験や学びを得る機会はたくさんあるので、また別の機会に少しずつご紹介していければと思います。


TG



2013年3月6日水曜日

Recruiting at Tuck

今月上旬で今夏のサマーインターンに向けての就職活動が落ち着きましたので、今回はTuckでの就職活動について述べたいと思います。Tuckでは大きく分けて3つのサポートを得ることができます。

1.   キャリアデペロップメントオフィス(CDO)のサポート

Tuckでは就職活動全般をCDOという就職課が中心になって様々なサポートをしてくれます。例えばレジュメやカバーレターの作成方法、各企業のキーマンやアラムナイとの人脈構築のコツ、そして面接の攻略方法等々についてのレクチャーを毎週開催してくれるため、授業で急がしい中でも就職活動をバランスよく行えるように工夫されています。加えてインターナショナル生対象のセッションも別途あり、例えば日本とUSでのビジネス慣習の違いなどの疑問に答えてくれるので、特にUS企業向けに就職活動をする際に、非常に参考になりました。レクチャー以外でも、各生徒にCDOの担当者が割り当てられ、One-To-Oneのサポートがあります。Tuckは一学年約270人前後と規模が小さいため、彼らは生徒一人一人と就職相談の時間を取ってくれます。私も良くメール一本で彼らの予定を押さえ、レジュメやカバーレターのレビューやインタビュー対策等で何度も時間をとってもらいました。CDOのスタッフは大半がTuck卒業生で、卒業後にコンサルや事業会社等に就職し、その後戻ってきた人が大半なので、非常に実践的なアドバイスがもらえる点が魅力でした。あとは僕は出席できなかったのですが、Crack The Case ( http://www.mbacase.com/index.htm )という全米でも非常に有名なケース対策本の筆者がTuckに来てケースの回答メソッドを直接伝授するというレクチャが無料で受けられるようなサービスもありました。

2.クラブによるサポート(コンサルクラブ)

私はインターン先としては戦略コンサルを志望していたので、コンサルクラブという就職対策クラブに所属して準備をしてきました。特にコンサルを受ける場合はケースインタビューの準備が重要なのですが、クラブ内では毎週のように模擬ケースをチームで解く練習や、2年生で戦略コンサルから内定を取った人がチューターとなってケースの模擬インタビューが開催されました。各コンサルティングファームが会社説明のために学校に訪れる際には必ずといって良いほどコンサルクラブ主催の模擬面接やディナー等も開催され、ネットワーキングや各会社の傾向等を詳細に分析できる機会が多々ありました。その他コンサルクラブ以外にもジェネラルマネジメントクラブ、インベストメントクラブ、ファイナンスクラブ、マーケティングクラブ、テッククラブなど、志望業界や志望職種に合わせたクラブがあり、各々の興味に合わせて傾向や対策の知識を得られる機会があります。

3.生徒によるサポート

コンサルクラブにいると自然と同級生で誰がコンサルを受けようとしているかが分かってくるので、そこで横の繋がりができ、彼らと毎日時間を決めてケースの準備をするようになりました。コンサルクラブでは過去十年分のTuckを含めた他トップスクールのケースブック(ビジネスケースの問題集)を提供してくれたため、それらを参考にして毎日のように様々なケースをやりました。

あとはコンサル出身の同級生や昨年夏にコンサルでインターンをした2年生も多くいたため、彼らを捕まえてのケース練習もしましたし、現在コンサルで働いている先輩からも個別にSkypeで模擬インタビューをしてもらったりと非常に手厚いサポートを受けました。

4.就活専用のイントラネットや学内SNS(Chatter)、各種スピーカー

インフラの面においてもTuckはサポートに力を入れており、各ステージに応じて有用な情報やサイトへのリンク、各種テンプレートや、これまでに作成したコツを纏めた資料などを体系的にまとめたサイトを作成しており、必要な時に参考にできて便利です。また、就活とクラブ活動に関連した情報共有を促すためにChatterというSNSTuck専用のfacebooktwitterを組み合わせたようなもの)を導入しており、タイムリーに色々な情報を収集・共有できるようにしています。


参考までに、1年生の場合の一般的な就職活動スケジュールを添付します。ご覧の通り、入学早々からレジュメの作成、ネットワーキング等が並行して走ります。さらに日本の企業を受ける場合は10月末にボストンキャリアフォーラムでの面接もありますので、一年生の秋、冬は比較的忙しい時期になります。

  9月       :Resumeの作成

  1012   :Summer internship希望先ネットワーキング

  翌年1   3    : interview (on / off  Campus)

           6    7月  : internship


                       Career Development Officeのメンバー





 L.N.(T’14)

2013年2月15日金曜日

キャンパスビジットに関する必要情報


January Roundも先日締め切りを迎えました。1月下旬にかけてかなり多くの日本人の出願者の方々がビジットでハノーバーを訪れて下さり、在校生として嬉しい限りです。色々な方のお話を伺ったところ、キャンパスビジットを行うにあたっての重要情報を纏めた方が良いと思ったので、今回のエントリーで書きたいと思います。キャンパスビジットをするのとしないのとでは学校の印象も大きく変わってきますので、Tuck受験を検討されている方はぜひ目を通して実際にビジットしていただければ幸いです。


【ハノーバーへの移動手段】

1.       Dartmouth Coach (http://www.dartmouthcoach.com/)
ボストン、ニューヨークからハノーバーに移動するにあたって最も一般的な手段です。所要時間はボストンから2時間半弱、ニューヨークから5時間で飛行機ほど早くはないものの、座席は広々としておりwifi完備なのでかなり快適な環境です。到着地は後述するHanover Innの目の前で宿泊先がそちらであればそのままホテルに行けるので非常に便利です。
ニューヨーク便のみ事前にインターネットでの予約が可能となっていますが、各ラウンドの締め切り前や就職活動が盛んな時期(1-2月)は予約が埋まってしまう可能性があるので早めのチケット入手をオススメします。ボストン便の場合は事前予約が出来ない(インターネットでチケットの購入は出来るものの席が確約される訳ではありません)ので余裕を持って乗り場に行って席を確保する必要があります。




2.       Cape Air (https://www.capeair.com/)
所要時間はボストンから1時間、ニューヨークから3時間弱と、バスに比べるとやはりだいぶ時間をセーブできます。但し、飛行機と言っても小さなプロペラ機ですので乗るのには多少勇気がいるのと、通常の飛行機とは違い時間通りに出発することに厳密にこだわっていないため、乗客が揃うまである程度待つ可能性があるので、時間的に余裕をもってスケジュールを組むことをオススメします。私自身は利用したことはありませんが、同級生の話を聞く限り、冬季は欠航は割りと頻繁にあるようなのでまずはDartmouth Coachの利用を検討するのが得策です。
尚、到着地はハノーバーから車で15分ほどのレバノン空港ですが、そこからハノーバーまでシャトルバスが用意されているのでタクシーなどの手配は必要ありません。






3.       Grey Hound (http://www.greyhound.com/)
アメリカ全土で展開しているバス会社でこちらはボストンからはDartmouth Coachと所要時間はあまり変わらないものの、ニューヨークからは7時間以上かかるので少々辛いかもしれません。又、ニューヨーク便の場合、ハノーバーからニューヨークまでの直行便が基本的になく、ハノーバーから車で10分ほどのWhite River Junctionで乗車する必要があります。ハノーバーからここへの交通手段は基本的に車しかなく、事前手配などの手間を考えるとニューヨークに戻る場合は先に挙げた選択肢から選ぶ方が良いと思われます。

4.       Upper Valley Shuttle (http://www.uvshuttle.com/)
こちらはボストンとハノーバーの間に位置するマンチェスター空港からのシャトルバスサービスです。マンチェスター空港はハノーバーのあるニューハンプシャー州南部に位置する地域空港でニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィア、デトロイトなど国内の主要都市への便も就航しています。万一他の都市からボストンへのフライトが満席もしくは値段が高すぎる場合はこちらに移動した上で、シャトルバスを利用するという方法も考えられます。尚、マンチェスター空港からハノーバーへの所要時間は1時間半です。又、マンチェスターからハノーバーへは他にもUV Ride (http://www.uvride.com/)という会社がシャトルバスを運行していますので予定が合わない場合はこちらも調べてみてください。

以下、交通手段の一覧表です。

名称
種類
出発地
到着地
所要時間
費用(片道)
Dartmouth Coach
バス
Boston
Hanover Inn
2時間半弱
$38
NYC
同上
5時間
$75
Cape Air
飛行機
Boston
Lebanon Airport
1時間
$60
NYC
同上
3時間弱
$110
Grey Hound
バス
Boston
White River Junction
2時間半弱
$40
NYC
同上
7時間
$70
Upper Valley Shuttle
バス
Manchester
Hanover Inn
1時間半
$60




【ハノーバー及びレバノンのホテル】

1.       Hanover Inn (http://www.hanoverinn.com/)
ダートマス大学の敷地から道を挟んだところにあるホテルでTuckのキャンパスまで徒歩約10分とアクセスは最も良いです。問題は値段がやや張ること・・安くても一泊約$200から、繁忙期は$300を超えることもあります。ただホテル自体は2012年に大幅な改装工事を行った事もあり、非常に綺麗ですし、ビジットの前日に在校生とディナーをしたり、当日キャンパスまで歩いていったりするには非常に便利な立地ですのでやはり一番オススメです。



2.       Six South Street Hotel (http://www.sixsouth.com/)
こちらもHanover Innと同様にダウンタウンに位置するホテルです。Hanover Innからキャンパスとは反対側に向かって3本ほど通りを下ったところにありますが、キャンパスへのアクセスという意味ではあまりHanover Innと変わらないので非常にオススメです。こちらのホテルは最近新たに建設されたので、建物や設備が新しく、Hanover Innと比較すると値段は多少低めに設定されています。



3.       Courtyard Marriot Lebanon (http://www.marriott.com/hotels/travel/lebcy-courtyard-hanover-lebanon/)
私が昨年1月下旬にビジットした際は最初の二つがすでに予約で一杯だったのでこのホテルを利用しました。レートは多少安いものの、大きくは変わらない上にキャンパスまでは車で15分ほどかかります。私の場合、ビジット当日はホテルからのシャトルバスを利用しましたが、かなりのんびりした対応で予定の時間より少々遅れて出発した上に雪道でノロノロ運転だったので朝一のインタビューに間に合わないのではないか、と同乗した他のアプリカントと怒り半分、焦り半分ドライバーを急かした記憶があります。



【その他注意事項】

1.       タクシー
ハノーバー及びレバノンでは基本的に流しのタクシーは走っていませんのでご注意下さい。従ってタクシーを利用する場合は事前に予約しておく必要があります(ハノーバー到着後に予約をする場合、到着まで1時間程度待たされることもありますので、事前に到着時間を指定した予約をお勧めします)

Big Yellow Taxi - http://bigyellowtaxis.com/

2.       天候
雪が多い日はやはり交通機関に乱れが生じやすくなりますのでご注意下さい。上記移動時間の目安を書いていますが、天候によっては遅れる場合があります。またホテルからキャンパスまでの移動も徒歩であれ車であれ、通常より時間がかかる場合があるのでその点を踏まえて余裕を持ってスケジュールを組まれることをオススメします。

3.       在校生とのディナー、チャット
事前にスケジュールや興味のある分野などをご連絡いただければ可能な限りインタビューの前に在校生とのディナーやチャットをセットします。在校生に直接コンタクトいただくか、こちらのメールアドレス(tuckjapanHP@gmail.com)にメールをお願いします。

今回はキャンパスビジットにあたっての注意事項を纏めましたが、ビジットプログラムについてのエントリーもありますのでそちらもご参照下さい。
他にも不明な点があれば在校生が回答しますので気軽にご連絡ください。雪深いハノーバーの街で在校生一同ビジターの皆さんをお待ちしています!



S.Y (T'14)