よしかん (T’15)
2013年10月13日日曜日
The Tuck Experience
Tuckを取り巻く環境についてはこの動画が上手く説明していると思うが、言葉でも少し補足したいと思う。Tuckは、都会にある学校と異なり、community力が非常に強固。Hanoverは自然の中にある大学町のため、授業が終わって『また明日!』と言って町に消えていく人はいない。皆同じ寮であったり、または近所に住んでいるので、各自が勝手に自分の家に戻ったところで、それは同じ場所に集合することを意味している(笑)。寮住まいの私の場合、週末も常に一緒。従って同級生同士の距離感が極端に近く、自ずと連帯感も強化される。チームワークを強化する上でこれ以上の環境はなく、Tuck
experienceを他のビジネススクールのそれと明らかに異なるものにしているのはこの点にある。特に、私みたいに会社の寮育ちの人間には非常にwelcomeな環境である。そもそもこの雰囲気が合わない人は(Tuckがこういう雰囲気であることはある程度事前に分かるので)Tuckを受験しないので、結果的に皆学校にfitしている状態になる。私もこんなTuckが世界一のビジネススクールだと思っている。
Tuck同級生紹介
せっかくなので、自分の生活に刺激を与えてくれる優秀な仲間(同級生)を一部紹介したいと思う。他にも尊敬出来る仲間は多く居るが、今回はその中から2人を選んだ。
[男性 25歳 元弁護士]
[女性 27歳 元投資銀行勤務]
よしかん (T’15)
中学で2回飛び級、大学で1回飛び級し、19歳で大学を卒業。ロースクールでもまた飛び級し、21歳で弁護士資格取得。中学の飛び級は成績が良かった為、大学とロースクールの飛び級は、授業を詰め込んで、必要単位をそれぞれ1年短い期間で取り切った為、とのこと。4年間の弁護士経験を経て、キャリアチェンジをする為にビジネススクールに入学。現在はbankerを目指して就活中。そんな彼から私が刺激を受けるのは、(勉強・遊び)どんな物事に対しても異常に積極的な姿勢を持っているところ。そしていつどのような時でも『自分は何をしたいのか』を自分で明確に把握しているwell
organizedなところ。常に一切迷うことなく行動出来るというのは大きな強みである。
投資銀行で5年間勤務。その時に飲食業界のビジネスモデルに大変関心を持ち、同業界に転身を図るべく(キャリアチェンジ)、ビジネススクールに入学。『授業中に何とか発言をしなければ』と皆が発言得点をprofessorから稼ごうと必死になっているビジネススクールの授業に於いて(授業中のparticipationは成績の50%を占める)、professorから『発言し過ぎ』と言われてしまう彼女(もちろん手も挙げずに発言している訳ではないので、正確には『手を挙げ過ぎ』ということ)。授業中にprofessorが一言でも話すと、彼女は手を挙げる。そしてprofessorに当てられたら、彼女は必ずとてもconstructiveな意見を述べる。どんな教科でも、3回ぐらい授業が行われると、その次の授業ではprofessorから『あなたは発言得点を充分稼いだから、もうそんなに授業中頑張らなくても良いよ』と言われてしまう。彼女曰く『私はテーマが何であっても、しっかりと自分の見解を述べることが出来る自信があるの。何故なら、そのようなトレーニングをずっと受けてきたから』とのこと。実際にはトレーニングだけでなく、彼女の頭の良さもあるとは思うが、常に自分の頭を整理した状態に置き、一瞬たりとも気を抜くことなくアウトプットに努める姿勢は大変参考になった。
Fall Aの授業を振り返って
Tuckの一年目の学期はFall A(4週間)・Fall B(9週間)・Winter(9週間)・Spring(9週間)の4つに分かれている。Fall Aが終了したこのタイミングを捉え、Fall Aの授業内容に就いてコメントしたいと思う。
[クラス構成]
一学年278名が4つのsection(各70名程度)に分かれていて、授業はsection毎に受講。また各sectionは更に12のstudy group(各5-6名)に分かれていて、日々の学習はstudy group毎で行う。チームワークを重視するTuckでは、study group形式を採用し、課題などもstudy group毎で提出(当然成績もstudy group毎に評価)。従って授業後は毎日study groupで集まり、一緒に宿題を解いたり、一緒に授業の予習を行ったりする。例えば金融業界への転職を考えている学生の場合、ビジネススクールでの成績も重要になってくるが、Tuckではstudy groupメンバーによって少なからず成績が左右される面もある。従ってどういうメンバーと一緒になるのか、その中で自分はどのようにstudy groupに貢献するのか、これらを意識しながら学習密度を高めるべく努めることになる。尚、study group内の構成は平均すると(6人中)男女比4:2、アメリカ人対インターナショナル比4:2であり、職種のバックグランドも可能な限り多様となるよう意識された上で組まれている。Fall A・Fall B期間中は同一section、同一study groupメンバーと学習を行う(Fall B後にシャッフル)。Study groupは最も多くの時間を一緒に過ごす仲間となる。
[Fall A概要]
Fall Aでは、4週間という時間の中でケースメソッドという学習スタイルに慣れると共に、統計学・ミクロ経済学の学習を通じた基礎的な計数感覚を身に付けるのが主目的。ほとんどの学生が後述する4つの必修授業を受けることになる(学部時代の専攻を勘案し、STATSやMANECの学習は不要と自身で判断する場合は、事前に学校側に申請し、替わりにelective授業を受講することが可能)。
[Statistics for Managers (STATS)]
Kopalle・Neslin両professorが担当。私のsectionはNeslinが担当。内容は統計学入門。12回の講義で一気に回帰分析までをカバーし、SPSSの基本的操作も習得。今後の科目でも活用していく事になるツールの習得が主な目的のため、基本的には座学なるも、Tuckの名物professor Neslinがミニケースなどを織り交ぜながら座学をただの座学で終わらせない魅力的な授業。授業中、学生はある程度積極的に発言することも求められるが、(教授が特定の学生を一方的に指名する)cold callは行われず、class participationは成績の10%に留まる。用いられる具体例を通じて、統計学の各ツールが実際のビジネスのどのような場面で役に立つのかを実感することが出来る。Neslinの説明の面白さ、丁寧さによるところが大きいと思料するが、多くの学生は授業を楽しみながら、確実に理解も深めていっている印象。
[Managerial Economics (MANEC)]
Fort・Hall両professorが担当。私のsectionはFortが担当。12回の講義でミクロ経済学を広く浅く学ぶ授業で、競争市場・独占市場に於けるコスト分析・価格決定メカニズムなどを学習。座学が中心となるも、座学で学んだツールを活用すべくケースも複数用いられ、スタディグループでのケースの分析を通じて出した結論をプレゼンテーションする場も2回設けられた。Class participationは成績の10%で、(授業の冒頭にその日発言を求められる学生が発表される)warm callが実施される。途中からは計算問題が多くなるが、コンセプトを考えてあげながら問題を問いていくのは(個人的には)楽しい作業であった。また私自身、元々資源プロジェクト管理に携わっていた為、固定コスト・変動コストの位置付けを考えてあげる作業には懐かしさも覚えた。
[Analysis for General Managers (AGM)]
Argenti・Finkelstein両professorが担当。Argenti・Finkelsteinは共にTuckの名物professorであるが、私のsectionを担当したのは、日本でも有名な『名経営者が、なぜ失敗するのか?』の著者であるFinkelstein。6回の講義、5つのケースを通じてマネジメントに必要な様々なフレームワークに就いて学習する。SWOT分析(問題点の洗い出し)・2x2 method(問題点の整理)・WHO? / WHAT? / HOW? (戦略の検証)から始まり、STAR model(組織の検証)・Four Cornerstone Roles of Leaders(リーダーの評価)等。これまでフレームワークというものに対して『理屈は分かるが、どこまで実態を反映出来るのか?』と少なからず疑問を持っていたが、実際に使ってみると『まずは(ある程度は無理矢理)フレームワークに収め込むことで、客観性を持たせる』為のプロセスであることが理解出来て大変参考になった。Class
participationが成績の50%を占めるが、コースの最後の方はprofessorが配慮して、それまで充分に発言出来ていない学生を積極的に当ててくれる。Cold callあり。
[Leading Individuals & Teams (LDIT)]
Kleinbaum professorが全4sectionを担当。8回の講義、8つのケースを通じてリーダーシップに就いて学習する。コースはLeading
Individuals・Leading
Teams・Managing
Your Careerと3部構成になっている。AGM同様、典型的なケースメソッド形式の授業であり、class participationは授業の40-60%を占める。またこれもAGM同様、授業中の発言が少ないと、コースの後半で多く当ててもらえる。Cold callあり。『組織の中でどのように周りの人間をモチベートするのか?』、『考え方の合わない上司とどのように仕事を進めるのか?』、『チームとして最大限の力を発揮するには堂すれば良いのか?』など、正解のない問い掛けに対して、様々な具体例を用いながら、最適な判断を追及していくという内容。Kleinbaumはテンポ良く、クラスを上手くコントロールしていくので、(しっかりとケースを読み込んで準備していれば)自分も積極的に発言しながら気持ち良くKleinbaumショーを楽しむことが出来る。Kleinbaumは『1回の授業で何かを得るというよりは、大きな流れの中で物事に対する正しいアプローチを身に付けてほしい』と言いながらも、毎回の授業でtakeawaysを丁寧に整理してくれる。従ってこちらも大変頭が整理された状態で種々コンセプトを吸収することが出来る。
[所感]
先に述べた通り、AGM・LDITは授業中に充分に発言出来ていない学生は、コースの後半では積極的に当ててもらえる。またSTATS・MANECは中間試験と期末試験の前には必ず補習講座(自由参加)を開講する。更に全てのprofessorが 、学生が自由にprofessorに対して質問をすることが出来るoffice hourを設けている。このように木目細かい対応から、日本の大学に見られるような『賢い人だけ良い成績を取って下さい』というような放任スタイルではなく、『全ての学生にきちんと授業内容を理解して欲しいんだ!』というTuck側の強い思いが感じられた。このようなサポーティブな環境の中で、大量のケースや宿題に追われながら、study groupの仲間と切磋琢磨し、密度の濃い時間を過ごすことの出来たFall Aであった。
よしかん (T’15)
2013年9月6日金曜日
Walmart Summer Internship
今月上旬でアメリカのアーカンソー州にあるWalmart 本社でのサマーインターンがようやく終ったので、そこでの経験について述べたいと思います。
Tuckの1年間を通じて得たスキルを活用できる場面も多々ありました。
一点目はチームワーク。Walmartは大企業ながら組織間の壁があまりなく、水平連携がかなり頻繁に行われています。逆に言うと、水平連携をドライブできることがマネジメントとして必須のスキルといわれており、社内では人脈の広さや、連携力を有していることがインターン生を含めて評価の重要事項の一つになっていました。Tuckで数多くの授業によって提供されたグループワークを通じてのチームメンバー間の連携手法や、ソーシャルイベントでの人脈構築の経験は、インターン中も非常に役立ったと感じています。
二点目は経営層向けコミュニケーションスキル。最終的なプレゼンテーションでは、如何に2ヶ月で集めた11カ国の非常に複雑かつ詳細な情報を分かりやすく明確なストーリーに落としていくかという事が求められ、Managerial Communicationという授業 で訓練したプレゼンテーションの手法がかなり役立ちました。
三点目はプロジェクトマネジメントスキル。2ヶ月という期間で与えられたプロジェクトに対して明確な回答を持っている人は誰もおらず、どのように情報を取るか、どのような段取りでプロジェクトを終らせるかといった事は全て自分で決めていく必要があったり、状況次第ではプロジェクトスコープの変更を上司と交渉する必要も生じ、First Year Projectでチームリーダーとして経験したプロジェクトマネジメント力がかなり活かせたと感じています。その他全般として、エクセルやパワーポイント等のビジネスツールの利用頻度がかなり多かったのですが、Decision ScienceやConsulting Project Managementなどの授業を通じて得たエクセルやパワーポイントのスキルがかなり役立ちました。
非常に大変でしたが、達成感を得たと同時に、日本人であってもWalmartというアメリカを象徴する世界最大の小売企業においても何とか戦えるんだなという自信を得ることができたのは非常に大きな収穫です。
WalmartでのTakeaway
自分の成長を感じる以外にも、世界有数のグローバル企業の本社で働けたことで貴重な学びが得られました。
一つ目はopen space technology (議題等を綿密に組まず、リラックスした環境で社員の団結力を促進する手法)の駆使。インターン初日にいきなりShareholder’s Meetingというキックオフイベントがあり、世界中の従業員が一斉にアーカンソーに集合し、トム・クルーズ、ヒュー・ジャックマン、エルトン・ジョン、ジェニファー・ハドソン等の超有名人をゲストに迎えて、一年の総決算の発表、翌年の戦略の発表、そしてライブパフォーマンスが行われました。また、毎月第一土曜日はSaturday Morning Meeting というイベントがあり、私が参加した回ではトムクルーズ、今アメリカで非常に人気があるといわれるDuck Dynastyのメンバー、そしてIBMのCEOバージニア・ロメティー等が登場し、それぞれの立場から語られる人生観やリーダーシップ論等を非常にエンターテイメントに富んだ雰囲気の中で学ぶ機会を得ました。堅ぐるしさのないオープンな環境で従業員の参加を促し、連携力やビジネスノウハウを養成する仕組みを体感したのは初めてでした。
また、その反面、従業員を厳格に評価するプロセスや、業績連動型のボーナス制度等で結果はしっかり出すことを求められるシビアな部分も並存しており、Walmartはオープンと成果主義をうまく両立させた、日本では稀に見る組織体を構成することで、長期的成長を実現しているのだろうと感じました。
Walmartでのプロジェクト
インターンは合計2ヶ月実施し、Walmartがビジネスを展開する11カ国(アメリカ、カナダ、メキシコ、チリ、アルゼンチン、ブラジル、日本、中国、インド、イギリス、南アフリカ共和国)の決済ビジネスの市場レポートを、各国の現地支社とのパイプ役となって作成するプロジェクトを任されました。
一番大変だったのは、異なる特徴を持つ各国とうまくコミュニケーションを取って情報を入手するプロセスと、吸い上げた情報をどのように統一した基準とフォーマットで取り纏め、各国の特徴を透明化していくかというところでした。個人的には日本、海外含めてそれなりにこの業界における知識を備えていた自信があったのですが、それでも色々と苦労しました。例えば、何故この国は先進国なのに現金払いが多いのか、何故この国には他の国に当たり前のように存在する支払手段が受け入れられていないのかといったギャップを理解したり、現地のFinancial
teamとのやりとりでは、「本社はうるさい」とサポートを得にくい傾向をうまくコミュニケーションを駆使して情報を入手したりする必要がありました。さらに、各国の時差や各社の内部事情(この国は情報を元々持っていない、この国は情報はあるが内部プロセスが時間かかるなど)等をうまく調整し、最終的に幹部へのプレゼンテーションを実施してプロジェクトを貫徹させました。インターンは合計2ヶ月実施し、Walmartがビジネスを展開する11カ国(アメリカ、カナダ、メキシコ、チリ、アルゼンチン、ブラジル、日本、中国、インド、イギリス、南アフリカ共和国)の決済ビジネスの市場レポートを、各国の現地支社とのパイプ役となって作成するプロジェクトを任されました。
Tuckの1年間を通じて得たスキルを活用できる場面も多々ありました。
一点目はチームワーク。Walmartは大企業ながら組織間の壁があまりなく、水平連携がかなり頻繁に行われています。逆に言うと、水平連携をドライブできることがマネジメントとして必須のスキルといわれており、社内では人脈の広さや、連携力を有していることがインターン生を含めて評価の重要事項の一つになっていました。Tuckで数多くの授業によって提供されたグループワークを通じてのチームメンバー間の連携手法や、ソーシャルイベントでの人脈構築の経験は、インターン中も非常に役立ったと感じています。
二点目は経営層向けコミュニケーションスキル。最終的なプレゼンテーションでは、如何に2ヶ月で集めた11カ国の非常に複雑かつ詳細な情報を分かりやすく明確なストーリーに落としていくかという事が求められ、Managerial Communicationという授業 で訓練したプレゼンテーションの手法がかなり役立ちました。
三点目はプロジェクトマネジメントスキル。2ヶ月という期間で与えられたプロジェクトに対して明確な回答を持っている人は誰もおらず、どのように情報を取るか、どのような段取りでプロジェクトを終らせるかといった事は全て自分で決めていく必要があったり、状況次第ではプロジェクトスコープの変更を上司と交渉する必要も生じ、First Year Projectでチームリーダーとして経験したプロジェクトマネジメント力がかなり活かせたと感じています。その他全般として、エクセルやパワーポイント等のビジネスツールの利用頻度がかなり多かったのですが、Decision ScienceやConsulting Project Managementなどの授業を通じて得たエクセルやパワーポイントのスキルがかなり役立ちました。
非常に大変でしたが、達成感を得たと同時に、日本人であってもWalmartというアメリカを象徴する世界最大の小売企業においても何とか戦えるんだなという自信を得ることができたのは非常に大きな収穫です。
WalmartでのTakeaway
自分の成長を感じる以外にも、世界有数のグローバル企業の本社で働けたことで貴重な学びが得られました。
一つ目はopen space technology (議題等を綿密に組まず、リラックスした環境で社員の団結力を促進する手法)の駆使。インターン初日にいきなりShareholder’s Meetingというキックオフイベントがあり、世界中の従業員が一斉にアーカンソーに集合し、トム・クルーズ、ヒュー・ジャックマン、エルトン・ジョン、ジェニファー・ハドソン等の超有名人をゲストに迎えて、一年の総決算の発表、翌年の戦略の発表、そしてライブパフォーマンスが行われました。また、毎月第一土曜日はSaturday Morning Meeting というイベントがあり、私が参加した回ではトムクルーズ、今アメリカで非常に人気があるといわれるDuck Dynastyのメンバー、そしてIBMのCEOバージニア・ロメティー等が登場し、それぞれの立場から語られる人生観やリーダーシップ論等を非常にエンターテイメントに富んだ雰囲気の中で学ぶ機会を得ました。堅ぐるしさのないオープンな環境で従業員の参加を促し、連携力やビジネスノウハウを養成する仕組みを体感したのは初めてでした。
また、その反面、従業員を厳格に評価するプロセスや、業績連動型のボーナス制度等で結果はしっかり出すことを求められるシビアな部分も並存しており、Walmartはオープンと成果主義をうまく両立させた、日本では稀に見る組織体を構成することで、長期的成長を実現しているのだろうと感じました。
もう一つは従業員に根付いた企業理念。WalmartはSam
Waltonが立ち上げた世界最大の小売企業ですが、非常に驚いたことに、企業理念である「EDLP (Everyday Low
Price)を実現することで世界中の人々の生活負担を軽くし、生活を豊かにする」は全く変わっていません。他企業だと、経営層が変わるタイミングで企業理念は変更されることが多々あり、従業員によっては企業理念をしっかり把握していないということもありますが、Walmartにおいては経営層からカート押しの従業員まで、このシンプルな企業理念は完全に浸透しており、誰もがこの理念に基づいて日々の仕事に専念しています。例えば、WalmartにはWalmart Cheers という掛け声(団体スポーツ等で円陣を組んで掛け声を言い合うようなもの)があり、開店のタイミングや会議の始め等で頻繁にWalmart
Cheersがされています。この掛け声の中にも、上記企業理念がうまく溶け込んでおり、常にその理念を忘れないような工夫がされています。最初はWalmart
Cheersをするのはかなり抵抗感があったのですが、実際自分のチームやMBAや学部生インターン生300人を相手にWalmart Cheersをリードした際に、言葉が皆の気持ちを繋いでいく感覚を覚えてからは、非常に良い仕組みだと感じるようになりました。企業理念の共通認識が上記でも触れた一体感の醸成を促し、会社を大きくしていく原動力となっているのだと感じています。
Tuckの一年目のコア科目を通じて、ファイナンス、アカウンティングなど、マネージャーとして知っておくべき各ビジネス領域における重要なコンセプトやツールを学ぶことに注力し、いままでの職場経験では得がたかった多様な知識を効率的かつ効果的に獲得することができましたが、インターンでの経験を通じて、真の意味で会社の事業の長期的成長をドライブしていくためには、さらに踏み込んだ能力の養成が必要だと感じています。例えば、従業員に企業文化を浸透させられるようなコミュニションスキルの獲得や、従業員自らその企業文化を纏って自ずと事業拡大を行っていけるような仕組みづくりの手法といったものが重要だと考えており、Tuckでの残り一年間でそのヒントとなりそうな授業やプロジェクトに積極的に関わっていこうと思います。
L.N.(T’14)
Tuckの一年目のコア科目を通じて、ファイナンス、アカウンティングなど、マネージャーとして知っておくべき各ビジネス領域における重要なコンセプトやツールを学ぶことに注力し、いままでの職場経験では得がたかった多様な知識を効率的かつ効果的に獲得することができましたが、インターンでの経験を通じて、真の意味で会社の事業の長期的成長をドライブしていくためには、さらに踏み込んだ能力の養成が必要だと感じています。例えば、従業員に企業文化を浸透させられるようなコミュニションスキルの獲得や、従業員自らその企業文化を纏って自ずと事業拡大を行っていけるような仕組みづくりの手法といったものが重要だと考えており、Tuckでの残り一年間でそのヒントとなりそうな授業やプロジェクトに積極的に関わっていこうと思います。
L.N.(T’14)
2013年8月27日火曜日
Tuckでの一年目を振り返って・・
気づいたらあっという間に過ぎてしまったTuck での一年目を振り返りつつ、MBA受験やTuckへの出願を検討する中で当時自分が抱いていた素朴な疑問やよく説明会などで耳にした漠然とした質問について現時点での私見を記そうと思います。
もちろんこれらの知識はその分野で一定程度業務経験を積めば、当たり前のことばかりと感じることも否定はしません。そういった場面が一つや二つならまだしも多すぎても時間の無駄になってしまうので、日本人でMBA留学をする方の平均年齢が恐らく30歳を超えていると思われる中で多くのプログラムの学生の平均年齢とも近い27歳-29歳くらいで留学するのが一番良いのではないかと個人的には思います。尚、Tuck の場合コア科目に関しては事前に試験を受けてエグゼンプト(履修免除)が認められれば、代わりに選択科目を履修することも可能です。一方で、後述するスタディグループでの経験もTuckで得られる貴重な経験の一つなので、あまり多くの科目をエグゼンプトすることはお勧めできません。
MBAって本当に役に立ちますか?
一言で纏めてしまうと学位さえ取れば自動的に得られるもの(MBA向け求人への応募資格等)以外、殆どは「自分次第」です。私が入学前に思っていた以上に自分次第でMBAでの生活で得られる効用というのは大きく変わってくる、というのが率直な感想です。
私が今身を置いている環境では非常に協調的&優秀な同級生、教授陣、卒業生、さらにTuckというブランドに信頼を置いてくれている外部の人たちの協力もあり、自分の興味をきちんと行動に移せばしっかりそれが形になる可能性が非常に高いです。これだけ充実したリソースに囲まれて、かつ周囲の指示に従うのではなく自分の自由な意思でやりたいことを追求できる環境は非常に貴重です。
私の場合、夏休み中はインターンをせずに日系企業の人事制度について教授と組んで個人研究をしておりますが、教授のコネでコンサルティングファームのパートナー(Tuck卒業生ではありません)を紹介してもらってインタビュー対象の企業を紹介してもらったり、インタビューの仕方についてアドバイスをもらったりと、これまでの業務の延長上では恐らく実現不可能だったことに取り組んでいます。
他にも課外活動ではSoccer Clubのco-chairに就任し、Tuck主催でアメリカ、カナダ、メキシコの三カ国から計16チーム、300人以上が参加したMBA World Cupの運営を担当(ついでに優勝)しました。さらにAsia Business Clubのco-chairに就任し、Tuckの中でも非常に人気が高いアジア文化の紹介イベントであるJapan China Korea Night (JCK Night)を他の日本人在校生や中韓両国出身の在校生と共に無事成功させ、さらに意欲の高い他のco-chairと次年度のキャリアイベントの企画を開始したりと、色々と手を広げることで貴重な経験を積み、学内外の多くの人と強い繋がりを作ることができました。
社会人として職務経験を得た上で、経営に関する多様な分野において基礎知識を理論立てて学ぶことに関しても、当初思っていた以上に有意義であると感じています。例えば、業務でプロジェクトから生じるキャッシュフローを予測し、プロジェクト全体の価値を評価する、ということを先輩の教えを請うたり、近所の本屋で買った本を読み込んだりするなどして、時には首を捻りながらやってきましたが、コーポレートファイナンスのベースとなる理論や知識を改めて一からきちんと学び直すことで知識の抜け漏れを認識できました。とりあえず使い方だけ知っていた道具(ex. CAPM, black scholes)の意味も今では正しく理解しています。
Tuckのコア科目(必修科目)では、上記のような道具の前提知識となる統計や資本市場について改めて学んだことで頭の中が一気に整理されました。ファイナンスだけでなく、マーケティングやオペレーションなど他の分野でも同じ考え方がベースになっていることが珍しくないことを認識でき、個々の分野を単発で学ぶよりも格段に理解が深まったと感じています。
とある日の授業開始前の風景。慌てて宿題を出す人もちらほら。
MBAでリーダーシップを磨くことは可能ですか?
可能だと思います。ただ同時に必ずしもMBAでなくても良いとも思います。ハードスキル系の授業同様にリーダーシップのようなソフトスキル系の授業でも体系的な知識を理解しておくことは非常に有用だと思います。例えば異なるリーダーシップスタイルの分類方法、それらがより効果を発揮しやすい場面、自分が得手/不得手としているリーダーシップスタイル等を理解しておくことは実践の場に於いても役に立つのではないでしょうか。(非常に単純な例ですが、時間が限られている局面ではあれこれ説明するよりまずはトップダウンで指示を出してチームを動かす方がよいとしたら、自分はそのようなチームの動かし方が得意か否か?そして不得意だとしてら、どのように弱みを補うか?etc.)
一方で、結局それらは実践に移さないと本当に身に付くものではないというのは恐らく多くの人が感じる部分だと思います。やはり、プログラム側から与えられたこと以外にも積極的に取り組み、その中で課題だと感じたことを克服できるように、再度新たなことに取り組む、という反復運動をしていくのがリーダーシップを磨く一番の近道なのではないでしょうか。時間さえ許せば自分の意欲次第で異なるフィールドの訓練の場が簡単に多く見つけられる、周囲が積極的にフィードバックを与えてくれる、などどいった点でMBAは魅力的な環境だと思います。
Personal Leadershipの授業で配られた個人のリーダーシップスタイルを分析したファイル。元上司、同僚からのフィードバックもあり大変参考になります。
スタディグループはどんな雰囲気ですか?何が得られましたか?
最初は協調的な校風で知られるTuckとは言え、殆どの場合お互い初めて顔を合わせるメンバーなので、和やかな雰囲気ながらもかなりの緊張感があります。周りに「コイツできる!」と思わせるため(もしくは「コイツできないな・・」と思われないため?)全員アクセル全開で走るので衝突も起きやすいですし、非常に疲れます。ただ徐々にお互いの得手不得手を理解して、チームとしていかに良いアウトプットを出すかに軸足が動いてくるので、次第に緊張感もほぐれ、最終的には非常に仲が深まるグループが多いです。
特に最初の二学期(Fall A/B)を共に過ごすグループは、Tuckに来て初めてのスタディグループで、数ヶ月間は家族よりも長く時間を共に過ごし、多くの課題を乗り越えた仲間としての連帯感が強まるので、Tuckの中でも特別な友人になります。
私のグループは昨年の秋から月1回以上のペースで食事会をしていますし、学内でのパーティーがあるとよく人ごみからメンバー全員を見つけ出してグループで写真を撮ったりと相当な仲良しです。と、書いてる傍からメンバーの一人から残暑見舞い兼次の食事会の招待が届きました。次回は夫々の夏の思い出話で大いに盛り上がりそうです!
まとめると、スタディグループのベネフィットとしては大きく二つあると思います。一つは上記にて書いた様な特別な友人たちが得られることは間違いありません。もう一つは、授業では時間の都合上発言の機会が限られていますが、スタディグループでは時間が多くあるので、しっかりと個々の意見を聞いた上で深い議論をし、より理解を深めて授業に臨むことが出来ます。一年目でも最後の二学期(Winter, Spring)ではスタディグループが設定されない選択科目もありますが、自主的にスタディグループを組んで予習/復習をすることがあったので、それだけ皆スタディグループの効果を感じているのだと思います。
Fall Termのスタディグループメンバーと我が家でディナー。日本食を堪能してくれたようです。
日本人としてどのような形でプログラムへの貢献をしていますか?
先に挙げたもの以外では、春に行ったJapan Trekを通じて多くの同級生に日本という国に対する理解を深めてもらうことが出来ました。参加者には非常に喜んでもらい、私にとっても思い出深いイベントでした。詳細については別の投稿をご覧下さい。Japan Trekの盛り上がりを受けて今年は韓国人同級生によるKorea Trekも企画される可能性があり、波及効果も期待されます。
さらにTuck Ambassadorとしての活動があります。Tuckは米国内の知名度が非常に高いのに比べて国際的な知名度(特にアジアや南米)は相対的に低いという課題があります。出身国に於けるTuckの知名度を向上させるために立候補した生徒が各国のAmbassadorとして様々な企画に取り組む仕組みがあり、私はTuck Japan Ambassadorの職に就きました。8月3日に東京で行われた恒例のInfo SessionもAmbassadorの活動の一環です。さらに卒業生のネットワークを強化して、よりTuckのプレゼンスを日本で増やすような取り組みを卒業したばかりのアルムナイと協力しながら現在進めています。
以上、気づいたら非常に長い投稿になってしまいましたが、Tuckでの一年目を質疑応答形式で振り返ってみました。MBAやTuckについて具体的なイメージを持つのに少しでも役に立てば幸いです!
S.Y (T'14)
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