今日はTuckの1年目のCurriculumの集大成として位置づけられている、First Year Project (FYP) について紹介します。ここではFYPの概要を説明し、今後は各在校生が各々の活動状況を定期的に書いていき、実際にどういう風にプロセスが進んでいくかをお伝えしていければと考えています。
FYPとは?
- Tuck1年目のSpring Term(3月下旬~5月下旬)で授業の一環として行われるプロジェクトベースのExperiential Learning
- 学生主導で5人で構成されるチームを結成し、各チームに教授が1人アドバイザーとしてつく
- 授業の一環として各チームが個別のプロジェクトに取り組み、単位ももらえる
- プロジェクトは大きく3つのタイプに別れる
- 企業のConsultingプロジェクト
- 生徒自らが発案したビジネスを形にしていき、起業までの土台をつくるEntrepreneurship(以下、E-ship)プロジェクト
- 外部のStart-up(ベンチャー企業)のビジネス拡大を手伝うプロジェクト(これは企業の特定の課題に対応するコンサルよりも、Start-up企業のビジネス全体の発展に関わるプロジェクトのため、E-shipのカテゴリーに分類される)
- プロジェクトの発掘ルートも複数のパターンがある
- 学校のスタッフが企業にアプローチしてConsultingプロジェクトを創出
- 過去にFYPのConsultingプロジェクトを提供してくれたクライアントがリピーターとしてプロジェクトをオファー
- 学生自ら企業に提案をしてConsulting又はE-shipプロジェクトを創出
- 学生が自分のビジネスプランを持ち込む(E-ship)
FYPの目的
- Rigorousという評判のCoreで養われたGeneral Managementに関する学びを、現実世界における本物の仕事(プロジェクト)で活かす経験をすることで、単なる机上の学びではなく、卒業後に社会の問題解決にきちんと応用できるようにする事
- どのような業界においても重要なProject ManagementとExecutionのスキルを身につける事
- TeamworkとLeadershipのスキルをさらに伸ばす事(Fall TermからWinter Termにかけて3部構成のTeamworkとLeadershipに関する授業もCoreで行われている)
学生の視点からは、上記以外に、自らが興味のあるキャリアパスへの礎を築く事に目的をおいています。
- 興味がある業界のプロジェクトを手掛けることで、業界知識を養う
- これまでの仕事と違う業界でのキャリアを狙っている場合は、レジュメ上でターゲットの業界における経験を記載でき、興味の強さと、一定の知識・経験がある事をアピールできる
- 起業に興味がある学生は、学校のリソースを使って単位を取りながら自分のアイデアをビジネス化できる
- 自分が持ち合わせてないスキルを身につけたい学生は、それに関連したプロジェクトを選ぶ事で特定のスキルを身につける事ができる(例:ウェブデザインに興味があるけどやった事がない人は、それに関連したプロジェクトを選ぶ事でウェブデザインのスキルを学ぶと同時に、実際の企業に対して成果物も提出するので実践的な学習経験を得られる)
ちなみにTuckはFYPへの準備として、Winter Term(1月~3月)にコンサルとEntrepreneurshipのElective授業も用意しており、人気授業の1つとなっています。
過去のFYPの例
これに関しては次回紹介させて頂きます。地元で有名なビールをつくっているLong Trailと呼ばれる会社のコンサルプロジェクトや、実際に起業に向けて2年目に入ってからも継続してビジネスプランを磨き上げているEntrepreneurshipプロジェクトについて書きます。
冬のBreweryの様子 |
Long Trail の商品ラインアップ |