2020年3月25日水曜日

Why Tuck? 続編

在校生として感じる、ギャップで見たWhy Tuck?について続きを書きたいと思います。


授業と教育が意外としっかりしている

正直、私は授業についてはほぼリサーチをしていなかったですし、多くの受験生の方もイメージはないと思いますが、満足度は高いです。これまで受けた授業の中でも、以前書いたTaxes and Business Strategies (Robinson教授)は本当に学びの多い授業でした。Global Economics for Managers (Bernard教授)は、現実社会を、経済理論と直観を見事に駆使して理解する素晴らしい授業でした。学んでいるテーマはベーシックであるにもかかわらず、その深堀り方や多面的なとらえ方がエグいので、過去に経済学を勉強した人にとっても新たな発見の多い授業です。

Stocken教授のFinancial AccountingとCheng教授のCapital Marketsは、授業が超わかりやすく面白く、特に金融・会計のバックグラウンドがない方にとって価値があると思います(バックグラウンド次第ではWaiveも選択肢です)。

それから、Winter Termで取り組んだIndependent Studyでは、Eckbo教授に指導教員になっていただき、面白くて優しいおじさんだな~くらいに思っていたのですが、ファイナンス界では相当な権威のようです。他にも○○○の50人とかみたいのに選ばれている教授はゴロゴロいます。

勿論、すべての教授と授業に大満足ということはありません。たとえば、新任の教授の授業は、何年も教えている教授と比べると見劣る部分があるのは否めないと思います。それでも、どの教授も学生からのフィードバックには真摯に応えて授業に活かしてくれます。「Tuckという小さいムラでは、評判がものすごく大事」ということが、教授にとって健全なプレッシャーになっているんだと思います。

もしTuckは全体的には良いけどアカデミック面でどうなの?と考えている方がいるとすれば、そのイメージは捨ててもらって大丈夫です。


意外と便利

私が知る限り車で10分程度の範囲内に、スーパーはCOOP3店、プライスチョッパー2店、ハナフォード、Shaw'sがあります。同圏内に大型店のWalmartとKmartもありますし、納豆や油揚げも買えるYipings Asian Market、Stern’sという安くて美味しい八百屋さんもあります。

Dartmouth Coachに乗れば、ボストン市内・空港まで3時間、New YorkのGrand Centralまで5時間です。ボストン行きも十分なクオリティですが、New York行きは椅子がもっと良いので5時間有意義に過ごすことができます。両方ともWifiとトイレ付きです。

それからMaine州のポートランドまでは車で3時間程度であり、渋滞皆無なので気分の良いドライブができます。そしてポートランドでは、なんと塩水ウニやタラの白子、あん肝が買えます。というかここはアメリカ随一の海鮮の街で、牡蠣やロブスターも楽しめます。リッチな方々は、ポートランドにサマーシーズン用の家を持っていて、冬季のフロリダの家と使い分けているそうです。だから、夏は人口が倍になるとのこと(「観光」ではなく「移住」でです)。

当然、ニューヨークやロサンゼルスほどの便利さではありませんが、代わりに自然・治安・物価・渋滞フリーといった環境メリットを享受できます。


↑ ポートランドの和食レストランで食べたあん肝



↑ 生ガキ



↑ 買って帰った塩水ウニ


2020年3月19日木曜日

Why Tuck?

Tuckでは3月のSpring Breakの間にFYP GOやGIXなどの海外プロジェクトが行われるのですが、今年はコロナウイルスの影響で中止になりました。残念ですが、仕方がないですね。また、春学期の授業は全てZoomを使ったオンラインで行われるようです。これはTuckだけではなく、私が知る限りほぼすべてのMBAが同様の対応を取っています。


受験生の皆様においては、Tuck含め各校の2ndの結果が出ているところかと思います。中でもこの時期悩ませるのがWaitlistedの扱い。どれくらいのオッズの賭けなのかもわからないのがストレスフルなところだと思います。

私の場合は全8校出願し、3校がWaitlistedでした。で、私の場合は、Tuckの志望度が高かったため、Waitlisted校には全くアクションを起こさずに辞退をしました。が、もしTuckの志望度が高いのにWaitlistedになってしまったという方がいれば、是非もうひと踏ん張りアクションを取ってほしいと思います。

理由としては、

①Waitlistedは、そもそもアドミッションからのポジティブなサインであること
②Tuckのようなスモールスクールでは、国籍や職歴の調整の可能性が高いこと=同カテゴリの合格者が他校に流れて辞退すれば、空席ができる可能性がある
③その空席をめぐっては、多くのwaitlistedの受験生が積極的な行動をとらないこと=少しの労力で、他のWaitlistedの受験生と差別化できるのでコスパが良い


さて、今日はWhy Tuckについて書きたいと思います。コミュニティ、ゼネラルマネジメント、リーダーシップ教育への注力等については既にご存じだと思うので、私が個人的に感じたギャップ、つまり入学後に気づいた良さを書きたいと思います。

また、エッセーの時期でもないので、高尚な建前よりも本音ベースで、具体的なメリットに焦点を当てたいと思います。


同級生が300人未満というスモールスクールならではの機会

入学前は想像してもいませんでしたが、著名な方と少人数で話す機会がふんだんにあります。私は、ゲストとしてTuckに来たCXO、教授、政治家等とのランチに数回応募しましたが、希望は全て叶い、学生数5名~10名という環境で聞きたいことを色々と聞くことができました。特にT’96でLIXILの瀬戸CEOが来校した際は、瀬戸CEOとLIXILの方1名、学生4名、教授1名という超少人数で話す機会がありました。

もう少し補足をすると、過去の記事にもある通り、Tuckはその辺鄙な土地柄、ゲストは泊りがけで来校します。ゆえに授業で90分間講演してトンボ返りということはなく、授業+ランチセッション+ディナーセッションと様々な機会がセットされます。この超少人数でのゲストとのinteractionはTuckならではのメリットです。

また、より大規模な講演等もありますが、大規模と言っても参加者は~150人程度です。なので、質問したくて挙手をすればほぼ確実に自分の番は回ってきますし、講演終了後に個人的に話したければ1人や2人待てば簡単に話せます。

長くなったので、他のメリットは次回にします。

2020年2月6日木曜日

ハードスキルの面白さ

冬学期が始まり1か月が経ちました。1年生は冬学期からElective Courseを履修できるのですが、私はTaxes and business strategiesという授業を履修しており、毎週水曜日と木曜日の8:30~10:00が授業です。

この授業、学生からのEvaluation(5段階評価)はイマイチなのですが、理由は、宿題が多すぎるからだと思います(笑)。毎回数十ページの難解なReading assignmentと、2ページ相当のアウトプット提出を求められます。昨日のReadingはその中でも特に難解で、教室に行くと、「今日の宿題は大変だったと思うから、ドーナッツを用意しておいたわよ(笑)」と教授。ちなみに来週の水曜日のアウトプットの方は、これまでで一番難しいそうです。プリンでもいただけるのでしょうか。

さて、実際の授業(宿題も含め)ですが、率直にめちゃめちゃ面白いです。「節税の授業でしょ?倫理的にどうなの?」と誤解されるかもしれませんが、それはちょっと違って、「税金で足元をすくわれないようにしましょう」です。たとえば、こんな例がありました。


『創業赤字で将来に繰り越せる欠損金を持つ上場企業X社があるとして、最近Aさん~Jさんという10人の個人投資家が、それぞれ6%ずつX社に投資しました・・・。』


「それで次はどうなるの?」という感じですが、もう既にこれが大問題なのです。10人の投資行動のせいで、繰越欠損金の価値が暴落、つまり過去の欠損を将来の利益と相殺できる余地が、極端に小さくなるのです。これは、Ownership changeといって、株主構成が50%以上(10人×6%)変わったんだから、もう違う会社でしょ?だから相殺は認めません!ということのようです。

怖いですよね。この他にも、これまで10回の授業の中で、ストックオプション等の報酬はもちろん、個人事業主・LLP・株式会社といった経営体毎の課税上の取り扱いの違い、三角合併や自己株式取得と、幅広いテーマを学んでいます。こういうテーマって、Taxを抜きにしてもよく理解していなかったことですが、この授業をきっかけにTaxという視点を通じて経営全体を学べている感じがして本当に楽しいです。

ちなみに担当教授はLeslie Robinson。今初めて知りましたが、She is among Poets and Quants 40 best business school professors under the age of 40だそうです。Tuckってコミュニティとリーダーシップのイメージが強くて、アカデミックはどうなの?という印象があるかもしれません(?)が、学べることはめちゃめちゃ多いです。

就職活動に追われながら履修することはお勧めしませんが、就活のオフシーズンや社費の方には是非受けてほしい授業です。

2020年1月10日金曜日

ゼネラルマネジメント重視のカリキュラムについて

冬学期が始まりました。現在、1年生はインターンに向けた面接のピークです。普段Tuckの雰囲気は和やかですが、今は自習スペースが少し静かだったり、皆が電話の呼び出しに神経を使っている様子なども伝わってきます。

さて、Tuckはコア科目が多いカリキュラムですが、関連する質問をいただく機会も多いので、私が感じた「ゼネラルマネジメントのカリキュラムって何?」という点に関して、ランダムに書いてみたいと思います。


受けてみると面白い授業がある
私の例でいえば、Analyticsという授業には特に期待はしておらず、仮にコアでなければ履修しなかったと思います。しかしながら実際受けてみると、面白く、学びが深く、将来応用できる内容だなと思い、Fall termのベストの授業の1つだと思っています。

バランスが実に良い
本当にそう思います。コア科目をすべて履修すれば、これからの社会に生きる経営者として必要な領域は抑えられると、そう思います。しかも、コア科目はハードなので一定の知識水準に達することができます。一定の水準というのは、専門家レベルではないが、専門家とまともに会話し質問ができるレベルです。仮に選択科目だったとしたら、例えば、皆さんはFinancial accountingを自ら履修するでしょうか?Capital marketsを自ら履修するでしょうか。もし答えがNoであれば、企業会計とか資金調達の視点がすっぽり抜け落ちた思考をしがち、そのせいで遠回りをしてしまったり、周囲がツッコミをくれなければ最悪間違った判断をする、そんな経営者になってしまうかもしれません。

学びたくない分野もわかる
前項のとおり一定の水準の知識を身に付けたうえで、「この分野は自分の領域じゃないな」と思う分野もあぶり出されます。私の場合、Marketingの授業はきつかったです。留学前は、Marketingを学ぶのも面白いかなと思っていましたが、そもそも感性が著しく弱い人間である上に、アメリカ人的な感覚のMarketingの事例に触れてもピンと来ず、やっぱり向いてないと確信しました。ゆえに、選択科目でMarketing系を履修することはなさそうです。それでも、Marketingの知識は一定程度ついたわけです。

Waiveする人は結構いる
留学前に、Study groupの結束を強めるためにもコア科目は全部取ったほうがいいと聞いていたので、1つもwaiveはしませんでした。実際は、それなりにwaiveしている人がいて、Financial accounting>Analytics>Capital marketsの順にwaiveしている人が多い印象を受けました。私は銀行貸出業務8年、証券アナリスト保有、簿記2級というスペックですが、振り返ってAccountingとCapital marketsは内容だけで言えばwaiveしても良かったと思います(もちろん、一定程度の学びはありました)。一方で、純ドメの私にとっては、これらの科目は周囲にしっかり貢献できる希少な機会でありました。また、以前の記事(教授同士の連携について)にも書いたコア科目間で連携、waiveをするとその醍醐味は失われます。

今から選択科目を取っていけば十分に専門性も高まる
Tuckでは1年次に1科目、2年次に12科目の選択科目(1科目:週2コマ×9週間)を取ることが卒業要件です(週1コマ相当のミニコースは0.5科目換算)。取りたければもっと多く取れます。私は今週からTax and business strategiesという選択科目を履修していますが、これが初回からマニアックな授業でして、コア科目とのギャップに驚きつつ、こういう選択科目を13科目も取っていけば、いくつかの分野で専門性は十分身に付くんじゃないかという手ごたえを感じています。

知識ゼロからの学びの難しさ
専門性を磨くこととゼネラルマネジメントは結局トレードオフで、好き嫌いだと思います。ただ、どうでしょう。ある分野で、知識ゼロから知識1にすることってめちゃめちゃ難しくないですか?どこから手を付ければ良いかわからない。あることが要点なのか些末な話なのかもわからない。調べ方もわからない。一方で、1の知識があれば、それを2にすることって意外と自分でもできちゃう。勘所がわかるから。2は3にできる。3は4にできる。信頼できる教育機関で、あらゆる分野の知識レベルを1に引き上げられるのは、私はとても効率が良いように思います。

2019年12月12日木曜日

Tuckの寮について

今日はFall Term最終日で、2セクション合同のStrategyのクラスがありました。発言ポイントが2倍だと言うので、挙手してみましたが、発言内容がクリアでないとフォローされて、シドロモドロに・・・。Fall Termを終えて、結局英語はまだまだダメですが、150人の前で発言する勇気、ダメで元々的なマインドが持てるようになったのは1つの成長と前向きにとらえたいと思います。


さて今回は、Tuckの寮を紹介します(私はSachem Villageという世帯向けの場所に住んでいますが)。

Tuckの単身の学生はほとんどが寮に住みます(1年生の間のみ。2年生は寮外に出なければなりません)。以下の地図はTuckの建物の見取り図で、Achtmeyer, Pineau-Valencienne, Whittemore, Buchananという名前の建物に、それぞれ寮があります(そして見ての通りすべての建物が繋がっているので、大雨も大雪も関係ありません)。



Buchananに住んでいる友人から写真と公開許可をもらえたので、百聞は一見にしかず。

まるでホテルの廊下です。





部屋には、ベッド、勉強机、収納、トイレ、シャワー(ブースになっているのは嬉しいですね)もそれぞれの部屋に付いていて、機能的なビジネスホテルみたいな感じです(ドーミーインみたいな感じ?)。


部屋の外に出ると、キッチンを含む共用スペースがあります。



部屋は個室なので当然プライバシーは確保できる一方で、寮に住む留学生いわく「共用スペースで駄弁って過ごしたりする中で英語にどっぷり浸ることができ、短期間でめっちゃ英語が上達した」とのこと。また、寮生活というコミュニティの中で自然とベストフレンドを見つけているクラスメートも多いように思います。


Tight-knitなコミュニティが、皆様をお待ちしております!



2019年11月29日金曜日

MBAランキングについて

TuckはThanksgivingの5連休中で、現在30人ほどのクラスメートとともに3泊4日のFriendsgiving TripでVermont州の山奥に来ています。学校側からは、「留守にする際は、きちんと家や車のカギをかけること」という当たり前のようなメールが届きました。改めて平和です。


さて、朝早く目覚めたので、先日発表されたBloomberg BusinessweekのMBAランキングについてちょっと書いてみます。めでたく、Tuckは2位となりました。

https://www.bloomberg.com/business-schools/


注目していただきたいのは、Bloombergの4つの評価項目のうち、Networking がトップを意味する100点だったことです。

Networking: This is one of the biggest benefits students expect from attending business school. So we focus on the quality of networks being built by classmates; students’ interactions with alumni; successes of the career-services office; quality and breadth of alumni-to-alumni interactions; and the school’s halo, or brand power, from recruiters’ viewpoints.

意訳:在校生と卒業生の関係、キャリアサービスオフィスの質、卒業生同士のネットワークの質と量


ぶっちゃけた話、どこの大学に行ってもAlumni networkがすごいとか、Collaborativeだという話を具体例とともに聞くと思いますし、誰も嘘をついているわけでもないと思います。単純に、どの学校でも絶対的(主観的)な尺度で見ればすごいAlumni Networkがあって、Collaborativeな一方で、それは受験時に知りたい相対的(客観的)とはギャップがあるということです。


そういう意味で、各種MBAランキングはある程度相対的(客観的)な価値を示してくれるツールと言えるのではないでしょうか。総合順位自体に大した意味はないと思いますが、その評価尺度まで掘り下げて見てみると、受験時に知りたい相対的(客観的)な価値が見えてくると思います。表面の総合ランキングだけではなく、それぞれの中身にも是非注目してみてください。

<日中は思い思いの時間を。ひたすら寝る、ゲームルームでポーカー、近所を散歩、カバーレター作成などなど。写真は、テレビを見ながら飲み食いするプライスレスな時間の一幕。この後、一気に調理をして、夜は長いパーティーでした>

2019年11月15日金曜日

教授同士の連携について

Capital Marketsの中間テストが終わりました。来週はプレゼンやらマーケティングシミュレーションやらで忙しそうですが、テストの終わった日くらいは、ぼーっと生きたいと思います。

さて、TuckのFall AとFall Bはコア科目のみで構成されていますが、これらコア科目間での教授間の連携の濃さは、Tuckの特色ではないかと思います。


事例1:ある授業で使われたCaseを、他の授業で再利用することが頻繁にあります。たとえば最近のAnalyticsの授業ではMarketingのCaseが再利用されていました。また、Management Communication(プレゼンスキルを学ぶ授業)の最終プレゼンは、過去に取り扱った他の授業のCaseをテーマとしたものでした。

事例2:Managing Peopleで「意思決定の影響を受ける人は、その意思決定プロセスのテーブルにいるべきだ」という概念について学んだ時、教授が「コア科目の中で、思い出すことはないか?」と学生に問いかけ、そして次の瞬間に表示されたのがManagerial Economicsの外部不経済(※)の授業スライドでした。

事例3:Kopalle教授のAnalyticsで、需要と価格の関係を扱う際には、「価格の変化に対してどれだけ需要が変化するか」という視点で分析するため、価格がX軸、需要量がY軸となっていました。それに先立つManagerial Economicsでは逆で、X軸が量でY軸が価格です(ミクロ経済学を勉強したことのある方はわかると思います)。学生の間でちょっと「あれ?」っとなったところを見計らって、Kopalle教授がおもむろに動画を再生。その動画は、EconomicsのJoe Hall教授とKopalle教授が、価格と量どっちがX軸でY軸かを議論するというコントでした。


上記はほんの一例にすぎません。また、お互い他の教授の授業スライドとかもめちゃめちゃ見ているようで、「前回●●の授業で見たでしょ?」とか「これは××教授が今朝説明したと思うので割愛して・・・」とかそういうセリフが頻繁に出ます。このコラボレーションには様々なメリットがあって、


(1)単純に面白い。事例3は単なるギャグですが爆笑でした(Senior Associate DeanとAssociate Deanのいわば一発芸ですからね(笑))。残念ながら動画はTuck内で厳重に管理されているとのことなので、是非Tuckに進学して見てください(笑)。

(2)記憶の定着に役立つ。

(3)事例1のCaseの再利用については、Caseを読む時間を節約しながら、ある概念を現実の世界にどう適用するのかを学ぶことができて効率が良い。

(4)ある分野の知識と、別の分野の知識の、接合点を理解することができる。つまり科目ごとに学ぶ断片的な知識を、General Managerとしての体系的な知識に昇華させる補助になる。


上記は私が気付いたメリットですが、他にも認識していないメリットがたくさんあるような気がします。本当によく練られたプログラムだと思います。

※例:工場の排水により川下の漁業者が被害を受けるとする。工場に浄水装置を付けるかどうかの意思決定に漁業者がかかわらなければ、工場は自らの利益最大化のためには浄水装置を付けないという意思決定をし、社会全体としての資源の最適配分が実現されない。

2019年11月1日金曜日

Tuckの細かすぎて伝わらない良いところ

Analytics IIの試験で疲れたてたので、今回は、Tuckのライトに「イイネ」と思う点について、気楽にいくつかあげたいと思います。

トイレが多い
私にとって大変ありがたいことに、Tuckには本当に沢山のトイレがあります。犬も歩けばトイレに当たります。また、アメリカのトイレというと「壁やドアの下がガッツリ空いた隣の人の靴が見えるアレ」を想像しますが、完全個室タイプのトイレもいくつかあり快適に過ごせます。蛇足ですが、コピー機もやたらたくさんあるので無駄に混雑しません。

コーヒーが無料
平日毎日飲み放題です。種類も普通のコーヒーで3種類、フレーバーが3種類、それからデカフェがあります。毎日飲むものなのでバカにならないですよね。ケチな私は午前の授業が終わって帰る時も、自宅用で飲む用に水筒を満杯にして帰ってます(笑)。もちろん飲料水と氷も無料です。

ご飯が健康的
Tuckに来る前は、毎日ピザとハンバーガーを食べる生活を想像していました(笑)が、Tuckの食堂には種類豊富なサラダバー(穀物、肉、豆腐なども少々)があり、私はたいていサラダバーを利用しています。いつも4ドル~7ドルくらいのレンジです。他には当然ハンバーガーもありますし、日替わり定食みたいのもあります。あと、毎日何らかのランチセッションが開催されておりますので、そちらに参加すればランチ代は浮きます。あからさまなランチ目当ては褒められたものではありませんが。

スタディルームに困らない
学年280人に対して、十分すぎるほどのスタディルームがあります。一応予約システムもありますが、予約しないと部屋がないわけではなく、予約することで場所を決めるという意味合いの方が大きい気がします(予約しておかないと、直前になってGroupMeで「みんなどこの部屋に向かってる?」みたいなやり取りが始まってしまいます)。

そんなわけで、Tuckの日常には小さな幸せもたくさんあります。キャンパスビジットの際には、ちょっとだけそういう視点で比較しておくのもよいかもしれません。

2019年10月24日木曜日

授業以外の過ごし方

ゲストスピーカーに関する以下の記事( http://tuckjapan.blogspot.com/2015/06/blog-post.html )で詳しく書かれているように、田舎の大学とはいえTuckでは探すといくらでもやることがあります。私は、リクルーティング活動は一切していませんが、それでも、たとえば今週は以下のようなイベントに任意出席しました。

●月曜日
Tech 101 Learning Series: 計4回のシリーズで「ITについて学ぼう」というThe Center for Digital Strategiesによる企画です。初回はそもそもOSって何?サーバーって何?というコンセプトを学ぶものでした。次回のテーマはクラウドコンピューティング。

Entrepreneur Live Pitch Event: “Entrepreneurial Thinking”という選択科目が、履修していない学生にも開放されたものです。Venture CapitalistのJeff Crowe氏と起業家のEdwin Lau氏が、起業家がどのように自社のビジネスを投資家にピッチすべきか、パフォーマンスしてくれたものです。

●火曜日
Top Speaker Series: The Carlyle GroupのCo-founderのDavid Rubenstein氏とTuckのDeanのMattによる対談です。Rubenstein氏の生い立ちから始まり、最後は稼いだお金をどうするかという、本当にwide-rangeな話を聞くことができました。

●水曜日
Fall Tuck Talks: 今回は4人の学生と1人のTuckスタッフが約15分ずつ、超個人的な話(病気や戦争体験など)を赤裸々、でも前向きに語っていました。詳細は過去記事に譲ります( https://tuckjapan.blogspot.com/2015/02/burn-ships.html )。

●木曜日
Fall Term Talk with Dean Slaughter: 学期毎に1度、TuckのDeanであるMattが、学生向けに現在Tuckで起こっていることを話したうえで、学生からの質疑を受け付けるというイベントです。今回はTuckで進行中の工事に関する話題や、MBAランキング等が話題となりました。話が逸れますが、TuckではDeanが驚くほど普通にウロウロしています(今もブログ執筆中の私の横を通っていきました)。

Trek to Colombia information session: タイトルの通りです。完全な遊びですが、コロンビアは超楽しそうでした。

A conversation with U.S. Senator Judd Gregg and Governor John Lynch: 元NH州知事でTuckの教授であるLynch氏の授業に、元NH州知事かつ上院議員であるGregg氏( https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャド・アラン・グレッグ )を招聘し、公開されたものです。Gregg氏による米国の財政赤字、医療費の膨張、民主主義の欠点等に関するプレゼンの後、Q&Aの時間がたっぷりありました。

上記は、Fall Bの負荷を考慮しても特に私が行きたくて出席したイベントだけですので、実際に提供されているイベントは、この何倍もあります。また、どんなに大きいイベントでも出席者は100名~200名程度ですので、Q&Aでの質問とかは結構しやすいです。これはスモールスクールならではのメリットと言えるのではないでしょうか。

今週末は、ダートマス大学のアメフト部の試合と、Dartmouth Diwaliというヒンドゥー教のイベント(キャンドルナイトやディナー)に行く予定です。都会のように何でも手に入るわけではありませんが、今しかできないことが無数に待っています。

2019年10月16日水曜日

Fall Aのコア科目~Managing People

Fall Aを終え休暇中のIchiroです。Fall Bの宿題も既に色々提示されていると思うのですが、宿題に追われる日々からマインドを切り替え視野を広げるためにも、土曜日までは完全無視で行きます。

Fall Aでは、Managerial Economics, Analytics, Financial Accounting, Management Communication, Managing Peopleという5科目を履修します。どの授業も面白く授業中に眠気を感じたことは一度もなかったのですが、個人的に一番好きだったのはManaging Peopleという授業です。

その名のとおり、どういう風にチームや組織をマネジメントするかを学びます。たとえば「モチベーション」をテーマとした回には、Individual pay-for-performanceの運用にかかる問題、つまり何を指標にパフォーマンスを測定するのか、チームでの仕事の場合個人の貢献をどう捉えるのか、あるいは、金銭以外のIntrinsicなモチベーションは何に起因するのかといったことを議論します。

また、「チームワーク」をテーマとした回では、様々なチームワークの罠を体験させてもらえます。役割分担をしっかり決めた結果、それぞれの境界部分が無責任になっちゃうとか、チームの意思決定が、専門性の高い人じゃなくて、なんとなくリーダーっぽいキャラの人に支配されちゃうとか。

こういったことを授業で経験して議論して終わりではありません。中間レポートと最終レポートの問題が実によくできていて、私にとっては授業中の学びを昇華させる良い機会になりました(ついでに興味深い参考文献も毎回たくさんもらえます)。

その他にも「フィードバック」「女性とマイノリティ」「ナッジ理論」などなど、本当に幅広いテーマを扱う授業なので、ここで学ぶのは基礎の基礎です。が、自分が仕事をしていた時、従業員の立場として「そりゃねーよな」と思うマネジメントの言動、逆に自分がマネジメント側として色々思い悩んでいたこと、自信をもって解決できなかったことを、広くTheoryとして捉えなおし学ぶことができ、Organizational Behaviorの基礎を身につけられたように感じます。

この後はLeadership Coaching、Managing Organizationsでより深くこのテーマを学べるようなので、期待が高まります。