2012年10月9日火曜日

Outward Bound Trip - Sailing


TuckではMBA本番開始前のPre-term Programが数多く用意されていますが、その中でも一番人気があり伝統があるProgramが、Outward Bound Tripです。TeamworkLeadershipを重視するTuckの文化が凝縮されたProgram内容で、MBA本番開始前からTuckiesのアクセルを全開にしてくれます。将来、Outward Bound Tripに参加される方々が新鮮な気持ちでこのProgramを体験できる為にも、詳細にはあまり触れずにこのProgramの最大の特徴であるTeamworkLeadershipについて書きたいと思います(尚、Outward Bound TripSailingKayaking2つがありますが、今回は私が参加したSailingを中心に書きたいと思います)。

<Teamwork>

Outward Bound Tripでは約1週間にかけて、寝る時間も含めて朝から晩まで四六時中クラスメートと一緒に船の上で過ごします(もちろん、最低限のプライバシーは確保されています)。1艘につき10人が乗船し、各自が船長、測量士、料理長といった役割を日替わりで担当しながら毎日話し合いで設定した地点を目指して航海します。普段の生活環境とは全く違い、他人との距離感が極端に近く、且つ、協力しなければ生きていけない環境下で、Teamの中でどのように自分を位置づけてTeamに貢献していくのかを学び、又、クラスメートと苦楽を共にしながら目標を達成していく面白さを体験しました。

<Leadership>

Outward Bound Tripの中では様々なLeadershipの機会がありますが、私にとって一番印象深い経験はやはり船長を務めた時のものです。船の操縦の知識がほとんどない素人が、天気や潮流の変化を読みながら、9人の船員に英語で指示を出すのは予想以上にハードルが高く、想定通りに物事を進められない状況に直面して、船長役のみならず、今後2年間Business Schoolで本当にやっていけるのか大変不安な気持ちにさせられました。一日の最後には、船長と船員が船長のLeadershipについて評価するFeedbackの時間が設定されているのですが、自分自身の話をしている際に自分の不甲斐なさを思い出し、不覚にも泣いてしまうほど精神的に追い込まれていました。でも、横を見ると共感して一緒に泣いてくれているクラスメートがいて、又、自分とは違う視点でアドバイスをくれるクラスメートの話を聞いて、Tuckに来て本当に良かったと心から思いました。今回の船長役を通じて、不透明な状況下においても判断を下し、それを自信を持って伝える難しさと重要性を体感する事ができたのは大変有意義だったと思います。

とここまで書いてみましたが、なんだかOutward Bound Tripの魅力の50%も表現できてない感じがしますが、已む無しですね・・・まぁ、やっぱりこういう体験型のProgramはやってみないとわからないと思うので、興味を持った方々は是非Tuckに来て参加して下さい!

Y.T(T'14)