2012年10月16日火曜日

Tuck Life with Kids


Tiny Tuckiesという、Tuck生の子どもたちのためのコミュニティがあることからもわかるように、Tuckは子どもに優しい学校である。
治安がよく、教育水準も高く、また大自然に囲まれたHanoverの町も、子どもを育てるのにこんなに素晴らしいところはないだろう。

特に、Sachem Village(Dartmouth関係者の家族寮といったコミュニティ)は敷地内に3箇所のプレイグランドがあり、コミュニティセンターには共有のおもちゃもあり、子どもにとっては天国のような場所である。


Sachemの90%はTuck生かMedical Studentsといわれるように、Sachemに住むTuck生は多く、学校だけでなく、Sachemにおいても、子どもを含めた家族ぐるみでのつきあいができる。
たとえば、我が家の近所にはウルグアイ出身のTuck生が住んでいる。
彼とはセクションが異なるのでほとんど顔を合わせることはないのだが、彼の家族(パートナーと2人の子ども)とはプレイグラウンドなどで多いときには週に4回くらい会っている。正直にいうと、Tuck生のパパよりも、彼の妻との方が仲がいいし、親近感も持っているくらいである。

Tuckに来る前には子どもがいることは一種の制約条件だと考えがちであったが、Sachemに住んでみて、子どもがいるおかげで、人間関係がさらに拡がることを実感している。
プレイグラウンドで子どもが遊んでいれば、必然的に親同士も話をする。
そうする中で、気づくと、Tuck関係者以外の友達の輪が増えていく。(もちろん、Tuck関係のママ友・パパ友もいるのだけれど)

たとえば、日本に4年間住んでいたというバングラディッシュ人、PhDを取得中のインド人、祖母が日本人というアメリカ人…。
緊急時に子どもの面倒を見てもらったり、一緒にお出かけしたり、ご飯を食べたり、ホームパーティーをしたり、子どものプレイデートをしたり。
くだらない話に悩みの相談や愚痴…
Tuckの友達とはまたちょっと違う、とても素敵な友達。

そして、子連れならではの楽しみが、子どもを寝かせてからの時間である。
子どもを連れて集まり、子どもたちを7時半くらいにまとめて寝かせると、後は大人の時間。
ワインにクラッカーを楽しみながらのガールズトーク(ボーイズが入ることももちろんありますが)。
同じコミュニティ内なので数分で帰れるのも素晴らしい点である。

英語でのコミュニケーションだと、ついつい一歩下がってしまいがちだけれども、子ども同士は親よりもずっと容易に、言葉を超えて友達になってしまう。
親もそれに負けず、一歩踏み出してみると、言葉や文化の壁を越えて、新しい世界が拓けていく。
家族でのMBA留学を考えているのであれば、ぜひ、子どもがいることによる制約よりも、子どもがいることで広がる可能性に目を向けてほしいと思う。



みんなで巻き寿司つくり。
「日本人はどれくらいの頻度でMakiを作るの?」
「うーん、私は手作りしたのは今回が人生で5回目くらいかなあ。うまくできるか自信がないんだよね」
「…(絶句)」
というような会話を楽しみつつ、子供同士も、大人同士も楽しい時間を過ごせる。
まさに子連れSachem生活ならではの楽しみだと思う。