今回はTuckのPre-termプログラムの中でも特に内容が濃いと思っているOutward Boundについて投稿します。
別途Sailingについての投稿で基本的な事は書いてあるので、私が参加したKayakingの方の特徴を中心に書こうと思います。(ネタバレしない程度に)
プログラム概要
Sailingと同じく1週間のプログラムです。例年Sailingよりも少数のチームで行われ、今年は全部で10人でした。
Sailingとの大きな違いは、下記の通りです。
・カヤックは一隻につき1人か2人しか乗らないので、より動きの自由度が高い
・より海面に近いところで船を漕ぐ(これが思っていたより気持ちいいんです!)
・毎日陸地で寝る
基本的には毎日カヤックで5-8km移動し、無人島でテントを張って寝泊りする生活です。
私はそこまで考えていなかったのですが、他のカヤック参加者には、カヤックの方が私生活においても趣味として遊べる機会が多いのでカヤックを選択している人がいました。
日本のしかも東京育ち的には全くない考え方だったのですが、実際にカヤックを持っていて、川のすぐ近くの家を借り、週末に趣味で奥さんとカヤックをしている人もいて驚きました。
プログラムの感想
メンバー総数が少ない代わりに全員一つのチームとして1週間ずっと行動を共にするので、長い時間同じメンバーと過ごすことで一人一人との仲を深める機会に恵まれました。
メンバーはDiversityに富んでいて、アメリカ人5人(pre-Tuckの仕事は投資銀行、リテール、facebook、化学系、軍人、旅行会社など)の他、韓国人、アルゼンチン人、ベネズエラ人もいて、出身国の文化や経済状況などについても話し合いました。
Outward Boundは単にアウトドアを楽しむだけではなく、リーダーシップとチームスキルの発展も目指しているため、キャプテンと呼ばれるグループ全体のリーダーの他、航海案内や料理、キャンプの設営など、複数の役割を交代で担当していき、毎回役割をローテーションする前には、いい仕事をした人を褒め、個人的な反省点や気づき、グループ全体としての改善点などについても意見を交わす時間を設けます。
プログラムを振り返ると、これが何の関わりもない人達と一緒に行うものだったらまあまあってとこなのですが、実際にはこれから2年間一緒に過ごすTuckのクラスメートと参加するので、既に共有するものがあり、その分得るものも大きいと感じました。
Tuckの人は、大抵他人を理解して強い絆をつくろうという考えを持っているので、特に打ち解けやすいのではないかと思っています。
Outward Boundで得た絆は強く、学期が始まってからも同じカヤックのメンバーとの関係は特別です。
数週間前にはメンバーの一人が誕生日だったので、さっきまでその人の家(同じSachem Villageに住んでます)に呼ばれて飲み、2週間前にはカヤックのメンバー全員でブランチをしました。
TuckのようなSmall
Schoolでもさすがにクラスメート全員を深く知ることはなかなかできません。
このようにプログラムが終わった後も、継続的にOutward Bound仲間で会う機会が自然と増えるので、長期的にも非常に有意義なプログラムだと思っています。
Tuckに進学される事になったらぜひ参加してみてください!
Y.I (T'14)